• ホーム
  • ニュースリリース
  • 2002年2月 7日 健康な子豚作りのために、母豚の腸内環境に注目して開発!!業界初の豚用混合飼料「腸健康!」新発売

健康な子豚作りのために、母豚の腸内環境に注目して開発!!
業界初の豚用混合飼料「腸健康!」新発売

 日清製粉グループの日清飼料株式会社(社長 福嶋 宣)は、母豚の腸の機能を強化することによって、子豚の健康な発育を促す豚用混合飼料「腸健康!」を開発、本年2月より順次発売します。子豚の健全な腸内環境を整えるため、母豚の体調改善に着目した混合飼料の商品化は業界では初めてとなります。

 「腸健康!」は、乳酸を主体として有機酸を配合した混合飼料で、2種類の高濃度の乳
酸菌を給与することによって、腸内の不十分な乳酸菌叢をサポートし正常に整えます。 給与方法は、母豚の飼料に混ぜて給与することにより、母親の腸の機能を強化し、次に生まれた子豚にも出生と同時に添加給与することで、健全な腸内細菌叢(そう)(以下腸内フローラ *1)の形成をサポートします。

 ◆開発背景
 生まれた直後の子豚の腸内フローラは確立されておらず、成長する過程で経口的に菌を採取することにより腸内フローラが形成されていきます。この時健康なフローラが形成されないと、哺乳期や離乳後に下痢が多発するなど、その後の発育に大きく影響し、農場の生産性にも悪影響を及ぼします。実際に離乳前後において子豚の下痢に悩む生産者も多く、毎年約10%の子豚が下痢によって死んでいます。
 子豚は、出生後分娩舎内で約3週間母豚と一緒に生活することにより、床なめや糞食を通じて、母親の腸内フローラを受け継ぐことから、母豚のフローラが子豚のフローラ形成に大きな影響を与えます。母豚の体調が悪く腸内フローラが不安定な状態にあると、子豚も良好なフローラを形成することができません。
 これまで、子豚の成長段階に合わせた豚の下痢予防の混合飼料は商品化されていましたが、子豚が母豚の腸内フローラを受け継ぐ習性があるという点に着目した商品は開発されていませんでした。そこで、当社では、子豚の腸の機能を強化するために、まず母豚の腸の機能を改善する混合飼料を開発した次第です。

*1 腸内細菌叢(そう)(腸内フローラ)とは…
腸内細菌には善玉菌と悪玉菌とがあり、善玉菌が多い状態が腸内細菌叢(そう)(腸内フローラ)が正常であり、逆に飼育環境の変化、疾病などのストレスにより、悪玉菌が増加すると、フローラの状態が悪くなります。
新製品概要
商品名: 豚用混合飼料 「腸健康!」
原材料: 飼料用酵母、乳酸菌、乳酸、クエン酸、ションヨウ、サンザシ、カンゾウ、エゾナミキ、タンジェリン、ミント、ガーリック、ケイ酸
包装: 20kg紙袋
特長:
母豚の腸内フローラの改善と子豚の健康な腸内フローラの形成をサポートするための豚用混合飼料
子豚の健康な腸内フローラの形成に、母豚の腸内環境の改善に着目し混合飼料の商品化は業界では初めて
原料は乳酸を主体にした有機酸
消化促進、食欲増進、抗菌作用などの効能があるといわれる7種類のハーブを配合
初年度売上目標: 約3億円