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  • 2002年12月10日 飲料・菓子・加工食品の原料素材向けに水溶性のコエンザイムQ10 2タイプを開発〜含有量、安定性、吸収性で差別化〜

飲料・菓子・加工食品の原料素材向けに
水溶性のコエンザイムQ10 2タイプを開発
〜含有量、安定性、吸収性で差別化〜

 日清製粉グループの日清ファルマ株式会社(社長:中村 勝)は、エネルギー産生能力を高める効果があるといわれる補酵素「コエンザイムQ10」の水溶性タイプ2商品を、飲料・菓子をはじめとする加工食品の原料素材用に開発、本年12月10日より量産出荷を開始します。
 日清製粉グループのコエンザイムQ10(以下CoQ10)は1960年代後半に世界に先駆けてその製法を確立。約30年におよぶCoQ10に関するノウハウを生かし、水溶性としては画期的な含有量が多く、安定性・吸収性に優れた素材開発に成功したものです。
 CoQ10は、油に溶けやすく水に溶けにくい性質を持っているため、これまで食品や飲料素材としての利用は難しいとされてきましたが、当社は、原料の配合や製法などの工夫により、味、風味を損なうことなく高含有のCoQ10の水溶化に成功しました。この水溶性タイプの開発により、スポーツドリンク、ゼリー飲料、粉末飲料等のドリンク市場へのニーズに応えられるようになるとともに、ヨーグルトなどの乳製品、栄養バランス食品、菓子、ドレッシング、マヨネーズなどの加工食品への添加も容易になります。

 CoQ10は、現在日本では主に医薬品及びサプリメントとして販売されています。人体のエネルギー生産に不可欠で老化防止に効くといわれるCoQ10の効果は、「健康」・「美容」を目的としたドリンク、機能性食品、調味料等様々な分野で注目されており、商品化が検討されていることから、当社では今後急速に需要が拡大すると見込み、新商品を開発しました。

<市場背景>
 CoQ10は、日本ではこれまで医薬品として販売されていましたが、昨年4月の食薬区分の改正により、食品としての販売が認められて以来、サプリメントを中心に商品が急増しており、既に市場では100品目以上が上市されていると思われます。
 先行市場であるアメリカでは、1995年頃からCoQ10入りサプリメント市場が活性化し、現在も毎年2ケタ成長を続けている人気のサプリメントとなっている他、クリームなどの化粧品、歯磨き粉、スポーツドリンクなど幅広い製品に使用されています。

 高齢化社会を迎えた日本において、CoQ10は「健康な時から老化を防止したい、若返りたい」というニーズにフィットする、久しぶりの期待の食品素材として注目を集めております。

<コエンザイムQ10(CoQ10)について・・・>
 CoQ10はもともと体内で生合成されている補酵素ですが、20歳を過ぎるころから加齢とともに減少します。CoQ10が不足すると体内の抗酸化力が低下するとともに、エネルギー産生能力が少なくなり、体力の低下、疲労、回復力の低下、肌の衰えなど様々な加齢現象を意識するようになります。またCoQ10は、ビタミンやミネラル類と異なり一般の食品から摂取することが難しいことから、一定の年齢に達した場合、サプリメントなどで補う必要があります。


■商品概要
1)液状タイプ
商品名: 「CoQ10水溶化液10S」
内容量: 1Kg
用 途: ドリンク用、食品用  
成 分: コエンザイムQ10 
特 徴: ・業界で初めてのCoQ10 10%含有の水溶化液
・様々なドリンク、食品にも対応できるよう味、風味を向上
・空腹時での優れた吸収性
・飲料などの加工に適している。
・優れた安定性
・透明感のある超微粒子タイプ


2)粉末タイプ
商品名: 「CoQ10水溶化粉末 5%」
内容量: 1Kg
用 途: ドリンク用、食品用 
成 分: コエンザイムQ10
特 徴: ・業界で初めての水溶性のCoQ10パウダータイプ
・水への分散性に優れた粉末のためドリンクの他、一般の加工食品への応用が容易
・空腹時での優れた吸収性
・優れた高い安定性   
*現在特許出願中