(株)日清製粉グループ本社(社長:正田 修)は、従来の「環境報告書」を本年より「環境・安全報告書」と改め、環境問題への取り組み実績の他に、消費者の皆様の食をめぐる安全・安心・健康志向の高まりに対応して、より安全な製品をお届けするための品質保証の考え方を加えました。 本報告書では、日清製粉グループの環境負荷の経年変化をはじめ環境マネジメントとその活動成果に加え、「環境に配慮した製粉工場の稼動」、「省エネルギーへの取り組み」、「包装資材の環境負荷評価法の確立」、「廃棄物の再資源化率向上」、「環境会計のモデル工場への導入・運用」などへの積極的な取り組みと新たな成果をまとめております。
そして今回新たに、製品の安全性確保のための品質保証の考え方などについても、情報開示をしております。
日清製粉グループでは、昨年4月から新たな品質保証体制の確立を目指し、「消費者の視点から品質を保証する」という考え方を基本とした、新たな品質保証責任者制度を導入しました。
すでにこの取り組みを開始してから1年が経過しましたが、製品安全に対する予防保全が進み、効果も表れてきております。
1. |
2002年度の主たる環境保全への取り組み |
|
(1)環境にも配慮した製粉工場の稼動
日清製粉(株)の鶴見工場内に、環境にも十分な配慮をした新工場を竣工しました。先端技術を駆使し、高品質な製品の生産はもとより、省エネルギー・騒音防止など、環境面にも対応した最新鋭の工場です。 |
(2)省エネルギー優秀事例で経済産業局長賞を受賞
生産技術研究所の「粉体空気輸送ブロワの省エネ最適化制御システム」が省エネルギー性、独創性、汎用性などで高い評価を受け、2003年2月、(財)省エネルギーセンターが主催する関東経済産業局長賞を受賞しました。 |
(3)包装資材の環境負荷評価法の確立
環境に配慮した包装資材の選定では環境負荷を考慮する必要があり、簡易に包装資材の環境負荷を算出・評価するしくみを確立し、セーフティレビューの評価要素の一つとして活用できるようにしました。 |
(4)廃棄物の再資源化率の向上
2002年4月より廃棄物の各種データをグループ全体で一元管理できる「排出物データベース」の運用を開始し、廃棄物管理の強化・充実を図りました。これをもとに分別管理の徹底と植物性残さ等のリサイクルルートを一層充実し、グループ全体の廃棄物再資源化率は前年度より約7%向上しました。 |
(5)環境会計のモデル工場への導入・運用
「日清製粉グループの環境会計基準」を作成し、日清製粉の2工場、日清ファルマの2工場をモデル工場として、環境会計の導入・運用を実施しました。今後はグループ全体への展開を予定しております。 |
|
|
|
2. |
「環境・安全報告書2003」の概要 |
|
1、 |
日清製粉グループと環境との関わり |
2、 |
2002年度の取り組み概要 |
3、 |
環境マネジメント |
4、 |
環境パフォーマンス |
5、 |
社会性報告・・・製品の安全性・安全衛生 |
6、 |
環境・安全活動のあゆみ |
|