日清ファルマ 上田工場に水溶化CoQ10粉末製造のラインを増設

日清製粉グループの日清ファルマ株式会社(社長:中村 勝)は、生産拠点である上田工場(長野県上田市)に水溶化コエンザイムQ10(以下アクアQ10)の粉末を製造するラインを新設します。新設備は、本年11月より本格稼動する予定です。
また6月よりこれまで埼玉県・大井町の総合研究所内にあった原薬・製剤の研究・開発機能を同上田工場へ移管しました。
これらの施策により上田工場における生産体制・研究開発体制の強化を図ります。

今回の水溶化コエンザイムQ10(アクアQ10)のライン新設によって、日清ファルマではCoQ10原体の製造からアクアQ10の一部の製造までを自社内で一貫して行なうことになります。新ラインは、アクアQ10粉末の市場が今後5倍程度になっても供給できる製造能力を持つものになる予定です。初年度設備投資金額は3億円です。

水溶化コエンザイムQ10(アクアQ10)は、当社が2002年に業界で初めて開発に成功した当社独自の技術で、これによりCoQ10を空腹時に摂取しても吸収されやすくなるというベネフィットをお客様に提供すると同時に、ドリンク・ゼリーなどより幅広い形態での商品開発が可能となりました。特にCoQ10ブームのあった昨年以降、栄養補助食品だけでなく、一般食品・飲料などでの製品化が相次ぎ、アクアQ10の需要が急速に高まっていることから、当社ではラインを新設し、生産体制の強化を図ることとなった次第です。

CoQ10は、日本では長い間医薬品の原料として使用されてきましたが、2001年3月食薬区分の法改正により、食品素材としての使用が認められて以来、健康・美容などの幅広い分野で商品化が進み、市場が急成長しています。昨今の健康ブームを背景に順調に市場を拡大しています。

<参考資料>

◆日清ファルマ上田工場概要

1.所在地: 長野県上田市
2.工場長: 辻 政弘
3.創業: 1952年
4.敷地面積: 約3万3000平方m
5.従業員数: 約150人
6.主要製品: CoQ10、ビタミンEなどの栄養補助食品、強心剤や、止血剤
などの医薬品・同原料

◆日清製粉グループ(日清ファルマ)とCoQ10の関わり

日清製粉グループは、1967年に世界に先駆けてCoQ10の製法を確立し、原料として国内外に供給して参りました。2002年業界では初めて、本来は油に溶けやすく水に溶けにくい性質を持つCoQ10の水溶化に成功しました。この水溶化CoQ10(アクアQ10)を原料として使用することにより空腹時でも吸収されやすくなり、ドリンクなど、より幅広い分野での商品開発が可能となりました。さらに、2005年には、高濃度の水溶化CoQ10の開発に成功し、自社製品「Q10ライフ」として商品化を実現しました。

現在当社では、栄養補助食品等の原料として、脂溶性タイプと水溶化タイプ2種類のCoQ10を原料供給すると同時に、通信販売及び関東一都六県のドラッグストア・薬局薬店ルートで、アクアQ10を原料とした様々なタイプのCoQ10商品を販売しております。

◆「日清ファルマ Q10シリーズ」ラインナップ

  • おんなのQ10(顆粒タイプ)
  • おとこのQ10(顆粒タイプ)
  • シェイプナビ(チュアブルタイプ)
  • キューテンタブシリーズ(錠菓タイプ)
  • シェイプナビプラス(ドリンクタイプ)
  • キューテンビン(ドリンクタイプ)
  • キューテンライフ(本格派タブレットタイプ) ※新発売
  • キューテンゼリー(機能性ゼリー飲料タイプ) ※新発売