中国において食品の分析検査及び研究開発を行う合弁会社を設立する件

株式会社ニチレイ(社長 浦野光人)および株式会社日清製粉グループ本社(社長 長谷川浩嗣)は、中国から輸入する食品原材料の安全性を確保するために、折半出資で中国山東省煙台において「錦築(煙台)食品研究開発有限公司」(以下、新会社)を設立いたしました。

両社がそれぞれ中国から輸入する食品原材料は増加しております。安全安心な原材料供給をより万全なものとするためには、二社が互いの得意とする分析や研究開発に関する技術、ノウハウを持ち寄り、より高度で効率的な分析検査・研究開発体制とすることが望ましいと考え、新会社を設立いたしました。中国における原材料供給においては、産地情報の把握、現地生産者に対する生産過程の指導管理等が重要なポイントになります。今後は新会社がこうした情報を明確に把握し、現地において必要な分析検査を行うことによって、商品の安全性チェックをより早く、より確実に実施する体制が構築されることになります。

なお、この新会社の業務開始は日本で新しい食品の安全基準(いわゆる残留農薬ポジティブリスト制度)が実施される2006年5月を予定しています。

<新会社の概要>
1.会社名: 錦築(煙台)食品研究開発有限公司
2.所在地: 中華人民共和国山東省煙台経済技術開発区黄山路60号
3.董事長: 橋本又三郎((株)日清製粉グループ本社執行役員GS(国際化)担任)
4.総経理: 丸山純一((株)ニチレイ品質保証部担当部長)
5.資本金: 240百万円
6.出資者: (株)ニチレイ 50%、(株)日清製粉グループ本社 50%
7.設立: 2005年11月
8.業務開始予定: 2006年 5月
9.事業内容: (1) 食品の安全性及び栄養に関する分析評価、並びに食品の分析・生産技術に関する研究開発
(2) 上記研究成果に関する運用、譲渡、および使用許可の実施、並びにこれらに関するコンサルティングおよび技術支援サービスの提供