(財)食生活研究会
第13回『食と健康』講演会開催

 日清製粉グループが支援している(財)食生活研究会(理事長 藤巻 正生)は、「食と健康」をテーマに毎年講演会を開催しております。今回は本年3月7日に、西渕光昭氏、上野川修一氏を講師に迎え、「アジアにおける食品の安全性と人々の生活」、及び「食とアレルギー」をテーマに講演会を開催致します。
 昭和16年に発足した(財)食生活研究会は、食生活の改善向上を目指して、講演会、研究助成、研究成果の刊行など、様々な活動を続けております。

日 時 平成18年3月7日(火) 14:00〜17:00
場 所 日本工業倶楽部  2階 大会堂   (定員 130名)
東京都千代田区丸の内1-4-6  TEL 03-3281-1805(当日のみ)
演 題
及 び
講師陣
【 第一部 】 「アジアにおける食品の安全性と人々の生活」 
     講師 西渕 光昭 氏 (京都大学東南アジア研究所 教授)
【 第二部 】 「食とアレルギー」 
     講師 上野川 修一氏 (日本大学生物資源科学部 教授)
参加料 無 料

(財)食生活研究会の概要

(財)食生活研究会は、昭和16年に日清製粉(株)(現(株)日清製粉グループ本社)の創始者正田 貞一郎翁が会社の拠出金100万円を基金とし、当時の学界権威者の鈴木梅太郎氏、坂口謹一郎氏、水島三一郎氏らと共に、「農産物に関する科学的研究を促進する」ため、「農産化学研究会」として設立されました。
 戦後、食生活の変容に伴い、目的を「食糧の構成並びに食生活に関する科学的研究を行い、国民の食生活の改善向上に寄与する」とし、昭和28年には名称を現在の「食生活研究会」と改称致しました。
 事業内容としては『研究助成』『研究成果の刊行』『講演会』『講演会記録の刊行』などの諸活動を行っております。
 最近10年間では約200人の研究者に研究助成をしており、その金額は約2億円程度になります。
 尚、現在の基本財産は(株)日清製粉グループ本社からの7億7千5百万円です。  

講師プロフィール

西渕 光昭(にしぶち みつあき)氏

広島大学水畜産学部卒業(1976)、オレゴン州立大学(文部省交換留学生 1977-1978)、広島大学大学院農学研究科修士課程修了(1979)、オレゴン州立大学大学 院博士課程修了(微生物学 Ph.D.)(1983)、メリーランド大学医学部ワクチン開発センター研究員(1983)、大阪大学微生物病研究所助手(1986)、京都大学医学部講師(1988)、同助教授(1988)、京都大学東南アジア研究センター(現在は研究所)教授 (1996)、現在に至る。主な研究対象は水棲環境中の病原性細菌の病原性と生態。

上野川 修一(かみのがわ しゅういち)氏

東京大学農学部農芸化学科卒業、同大学院農学系研究科修士課程修了、東京大学農学部助手、助教授を経て東京大学教授(1989)を勤める。定年退官後、日本大学生物資源科学部食品科学工学科教授、同時に東京大学名誉教授を勤める。これまで、食品アレルギー原因たんぱく質の活性部位の構造解析に始まり、腸管免疫系、特にアレルギー抑制機構である経口免疫寛容の細胞生物学的研究、さらにプロバイオティクスやプレバイオティクスなどによる免疫調節作用とその免疫疾患の改善への応用などの研究を展開している。このような免疫関連の研究のほか、機能性食品の有効性・安全性について厚生労働省、内閣府食品安全委員会の専門調査会において座長を勤める。また、社団法人日本農芸化学会会長、日本食品免疫学会会長、財団法人日本ビフィズス菌センター(腸内細菌学会)理事長を勤める。2000年日本農芸化学会賞受賞。