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  • 2006年6月14日 インダクション加熱(IH)と過熱水蒸気を併用した加熱・焙煎・殺菌装置「ハイブリッドキルン」開発〜作業環境の大幅な改善と安定した熱処理を実現〜

インダクション加熱(IH)と過熱水蒸気を併用した
加熱・焙煎・殺菌装置「ハイブリッドキルン」開発
〜作業環境の大幅な改善と安定した熱処理を実現〜

 日清製粉グループのプラント・機器メーカーである日清エンジニアリング株式会社(社長:渡邊陽寛、本社:東京都中央区)は、高砂工業株式会社(社長:渡辺博、本社:岐阜県土岐市)と伊藤工機株式会社(社長:伊藤台蔵、本社:三重県四日市市)と共同で、インダクション加熱(IH)と、内熱に過熱水蒸気を併用した加熱・焙煎・殺菌装置「ハイブリッドキルン」を開発致しました。
 2006年7月から、食品工業分野における粉粒体・穀類等の加熱・焙煎・殺菌・乾燥用に受託試験及び装置販売を開始します。

「ハイブリッドキルン」は、IHによる外熱加熱と、過熱水蒸気による内熱加熱方式を採用したロータリー型の加熱・焙煎・殺菌装置です。
 IH方式は、従来のガス加熱方式と比較して、熱処理温度の制御が正確かつ容易にでき、ガス排熱による作業環境の悪化が格段に改善され、発火事故の可能性もほとんどありません。また、過熱水蒸気の原料内部への熱浸透性・無酸素雰囲気下での加熱等の特性をいかして、より均質な製品はもちろんのこと、新たな付加価値をもった製品が期待できます。

当社では、食品業界に対して、プラント建設から機器製作販売、受託加工サービスまで、幅広いソリューションを展開しております。このたび、より多様な食品加工のニーズに応えるべく、高砂工業のキルン製造技術と伊藤工機のIH応用機器開発技術とのコラボレーションにより開発した次第です。食品分野を中心として受託試験に対応しながら、新規応用分野の開拓も行って参ります。


製品に関するお問い合わせ先
日清エンジニアリング株式会社 プラント第2部 赤坂
東京都中央区日本橋小網町14-1 電話03-3660-3432

“日清エンジニアリング株式会社のホームページ
http://www.nisshineng.com/jpn/

<ハイブリッドキルンの概要>
◆特長
 IHによる外熱加熱と過熱水蒸気による内熱加熱方式の採用
・ 熱処理温度の正確なコントロールを実現
・ 外熱温度を低く抑えた焙煎条件を実現
・ 無酸素雰囲気下での食品焙煎による、酸化防止効果
・ 作業環境の改善
・ 発火事故防
◆製品仕様
「ハイブリッドキルン」
インバーター 定格電圧: 200/220V
周波数:   50/60Hz
電気容量: 15kw
加熱温度 500℃以内(3ゾーン単独温度調整)
シェル外形寸法 Φ216mm
シェル材質 ステンレス系SUS430
加熱部有効長さ 1060mm
回転駆動動力 0.2kw
回転数 1〜20RPM
原料供給方式 スクリュフィーダー
処理能力 10kg/h〜(処理条件で異なる)
装置寸法(L×W×H) 2650mm×800mm×1500mm

『過熱水蒸気発生装置』部分
インバーター 定格電圧: 200/220V
周波数:   50/60Hz
電気容量: 10kw
過熱水蒸気温度 常用: 300〜350℃
最高: 400℃
過熱水蒸気発生量 飽和水蒸気から: 90kg/h
水から:       10kg/h
(過熱水蒸気出口温度300℃の場合)
装置寸法(L×W×H) 1350mm×460mm×1200mm