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  • 2006年7月25日 日清製粉グループの「QEセンター」ポジティブリスト制対応の分析法で国際規格ISO17025の認定を取得〜農薬等のポジティブリスト制一斉試験法での認定第1号〜

日清製粉グループの「QEセンター」
ポジティブリスト制対応の分析法で国際規格ISO17025の認定を取得
〜農薬等のポジティブリスト制一斉試験法での認定第1号〜

 (株)日清製粉グループ本社(社長:長谷川浩嗣)は、弊社グループの製品安全を担うQEセンター(Quality Exam. Center:1998年11月設立)において、農薬の試験では食品・飼料メーカーで初めて2003年12月に試験所の能力に関する国際規格ISO17025の認定を取得していましたが、本年5月「食品に残留する農薬等に関するポジティブリスト制度」(以下ポジティブリスト制という)の施行に伴い、今回新たに認定範囲拡大をし、厚生労働省により通知されたGC/MSによる農薬等の一斉試験法を用いた試験法でも認定され、本試験法では国内での認定第1号となりました。これにより、QEセンターでの分析値は日本だけでなく世界にも通用するものとなりました。

 本年5月よりポジティブリスト制の施行により対象となる農薬の数も一気に増加し、これに伴い試験方法もGC/MSやLC /MS(/MS)を用いる一斉試験法が主流となっております。この一斉試験法でも精度の高い国際レベルの分析が行えることを認められ、信頼性の高い分析により、今後もさらなる製品安全に対するお客様の要望に応えることが可能となりました。

 ISO17025は、試験所等の能力に関する国際規格で、品質マネジメントシステムだけでなく、技術的能力を実地で審査され、個々の検査項目に対して認定を受けるものです。従って特定の検査項目について、充分な技術レベルと運営システムを有する事が国際的に認められることになり、その試験結果は国外においても通用するものとなります。QEセンターではポジティブリスト制の一斉試験法において正確な分析値を出す能力があると認定され、分析値は日本だけでなく世界にも通用するものとなりました。

 お客様からの製品の安全性に対する要望のレベルが日増しに高まる中、お客様の日清製粉グループ全体に対する高い品質への期待に応えるため、QEセンターでは製品・原材料の安全性審査など信頼性の高い分析により、原料や製品の安全性審査等のチェック、新規に採用する素材やこれらを使った新製品の品質検査など品質管理体制の強化を図ってまいります。

<参考資料>

*拡大した認定範囲の詳細

○ 認定機関
     財団法人日本適合性協会(JAB)
○ 認定取得試験所
     株式会社日清製粉グループ本社 R&D品質管理本部 QEセンター
  (埼玉県ふじみ野市鶴ヶ岡五丁目3番1号)
○ 認定範囲
 分野
 ・化学試験
 ・製品別分析試験
 ・食品
 ・農薬
 ・食品に残留する農薬、飼料添加物又は動物用医薬品の成分である物質の試験法について
    (平成17年1月24日 厚生労働省通知食安発第0124001号)
  第2章 一斉試験法  GC/MSによる農薬等の一斉試験法(農産物)

 ・試験項目:(52種類)
 今までの認定範囲は、食品と飼料の有機リン系農薬(食品11種類、飼料21種類)の試験法でした。今回新たに認定範囲拡大をし、厚生労働省により通知されたGC/MSによる農薬等の一斉試験法を用いた試験で、認定された農薬数は52種類です。

  EPN、XMC、アセトクロール、アラクロール、イソフェンホス、エチオン、
エトフェンプロックス、エトプロホス、エトリムホス、クレソキシムメチル、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、クロルフェンビンホス、クロルプロファム、クロルベンジレート、ジクロホップメチル、シハロトリン、
ジフェノコナゾール、シプロコナゾール、シペルメトリン、チオベンカルブ、テトラコナゾール、テブコナゾール、テルブトリン、トリアジメホン、
トリフロキシストロビン、パラチオン、パラチオンメチル、ピコリナフェン、ピラフルフェンエチル、ピリミホスメチル、フィプロニル、フェナリモル、フェンブコナゾール、ブプロフェジン、フルシトリネート、フルトラニル、フルリドン、プロシミドン、プロピザミド、プロフェノホス、プロメトリン、ブロモプロピレート、ヘキサコナゾール、ペンコナゾール、ペンディメタリン、ホスファミドン、マラチオン、ミクロブタニル、メタラキシル、メトラクロール、メフェンピルジエチル

 ・ 定量範囲 10μg/kg≦濃度≦200μg/kg