「社会・環境レポート2006 結ぶ心、つなげる未来」を発行

 株式会社日清製粉グループ本社(社長:長谷川浩嗣)は、このたび、「社会・環境レポート2006 結ぶ心、つなげる未来」を発行しました。7回目の発行となる本年は、当社からの報告だけに留まらず、社外の方を招いての対談、レポートに対する第三者の所見を掲載するなど、社外の声を積極的に取り入れました。

 当社グループでは、「食」に関わる企業(メーカー)として『消費者が望む安心・安全』と、『脱温暖化経営』を重要項目として捉えており、本レポートでもこの2つを主題として取り上げました。
 『消費者が望む安心・安全』に関しては、日清製粉(株)の本社と12の工場で国内のメーカーでは初めて国際規格化された食品マネジメントシステムISO22000認証を取得するなど、品質管理体制にますます力を入れています。
 『脱温暖化経営』に関しては、具体的なCO2削減目標と行動計画を定め、グループをあげて取り組むほか、15事業所で廃棄物を出さないゼロエミッションを達成するなど、環境に配慮した経営に努めています。

 当社グループは、「儲けるだけでは神様がお許しにならない。事業をやる以上は社会に奉仕する、株主に尽くす、社員の幸福増進についても十分に考えておくべきもの」という創業者正田貞一郎の想いを継承しながら、企業理念に掲げられた「健康で豊かな生活づくりに貢献する」ことを目指し、106年にわたり歩み続けてきました。これからも、常に時代に適合したCSR(企業の社会的責任)を果たし、ステークホルダーから積極的に支持される企業を目指します。
 『結ぶ心、つなげる未来』というタイトルには、"各ステークホルダーとのつながり(関係)を大事にする"、"将来世代に大地の恵みを手渡す"という当社グループの想いを込めました。


<社会・環境レポート2006概要>


名 称: 日清製粉グループ 社会・環境レポート2006「結ぶ心、つなげる未来」
発 行: 2006年8月
報告対象期間: 2005年4月〜2006年3月(一部2006年度の報告含む)
※なお、当社ホームページでも社会・環境レポートをご覧いただけます。
http://www.nisshin.com/csr/index.html


<2つの主題について>


(1)消費者が望む安心・安全
「食」を扱う企業の責任として「消費者の視点から品質を保証する」という考え方を基本とし、「食の安心・安全」に取り組んできました。改めてグループ全体として「お客様が求める安心・安全な食生活」を社会に対してなすべき重要項目と位置付け、積極的に取り組んでいます。
 ⇒特集:R&D・品質管理本部長と社員、社外モニターの座談会
      「日清製粉グループの品質へのこだわり」

(2)脱温暖化経営
脱温暖化経営こそ、企業経営の新たな機会であり、将来の世代への責任と考えています。CO2削減について「2010年度グループ排出量を1990年度比8.6%削減」という明確な目標を定め、行動計画を策定し実行しています。
 ⇒特集:技術本部長と(株)ニチレイフーズ常務執行役員、有識者との鼎談
      「日清製粉グループの脱温暖化への取り組み」


<その他の内容と主な取り組みについて>


(1)CSR(企業の社会的責任)、コーポレートガバナンスに関する取り組み
・内部統制準備室を設置し、グループ全体の内部統制システム再構築
・危機発生時に社員が報告するコールセンター(社員通報窓口)設置
・BCP委員会を設置し大規模地震を想定した災害BCP策定(2006年度から)
 ※BCP(Business Continuity Plan)=緊急時企業存続計画

(2)お客様との約束...お客様の視点から品質を保証する
・日清製粉(株)が国内メーカー初のISO22000認証取得(本社と国内12工場)
・QEセンターの農薬分析が食品メーカーとして国内初のISO17025認定取得、試験範囲を拡大しました。

(3)社会との対話...食を通じた社会貢献活動
・約30年にわたり、地域や学校を対象とした「フラワー手づくり教室」、小学生向けに「親子手づくり動物パンサマースクール」を開催
・静岡県立大学に寄付講座「高次機能性食品探索講座」を開設

(4)次世代への約束...ストップ温暖化とMOTTAINAI
・CO2削減目標を定め(2010年度に総排出量を1990年度比8.6%削減)、行動計画を策定 ・ 15工場でゼロエミッション達成(昨年度より5事業所増。海外含む)

(5)本レポートに対する第三者所見掲載
・有識者2名による第三者所見を初めて掲載