粉体工学情報センター
「第20回IP学術奨励賞」の受賞者を決定

株式会社日清製粉グループ本社及び日清エンジニアリング株式会社が、社会貢献の一環として支援している粉体工学情報センター(理事長 山田幸良)は、粉体工学分野における独創的研究、新規性研究の創出奨励を目的として制定した『粉体工学情報センター学術奨励賞』(通称:IP奨励賞)の本年度受賞者に、綿野哲氏を選出しました。

【第20回(2008年度)粉体工学情報センター学術奨励賞受賞者】
受賞者 綿野 哲(わたの さとる)教授(大阪府立大学大学院 工学研究科)
受賞理由 受賞者は超臨界二酸化炭素や各種の機械的な方法を駆使し、高機能を有する微粒子の設計手法を確立するとともに、微粒子の生成メカニズムを明らかにしました。また、超臨界二酸化炭素を用いた反応場や高遠心力場における粒子の運動挙動を理論的に明らかにし、微粒子の挙動をオンラインでモニタリングする各種センサーの開発、目的とする機能性を付与するための制御方法の確立とその有用性の実証、さらに、実験室規模から商業スケールに至るまでのスケールアップ理論の確立など、高機能性を有する微粒子の設計から製造までの一連のプロセスに対し、基礎から応用にいたる広範な研究を展開し、優れた成果を挙げています。微粒子の設計手法とそのハンドリング技術の確立には、分子レベルの微視的立場からの分析・評価と鳥瞰的なプロセスシステム工学に基づく知見と総合的な解析能力が必要です。受賞者はそれらを備えた世界的にも数少ない研究者の一人であり、国内外を問わず、この分野を牽引する研究者として活躍するものと期待できます。
表彰日 2008年8月29日(粉体工学情報センター創立記念日)贈呈式は2008年10月31日 粉体工学会秋季研究発表会(幕張メッセ国際会議場)で行います。
※学術奨励賞とは

  「粉体工学情報センター 学術奨励賞」(通称:IP奨励賞)とは、粉体工学分野における独創的研究、新規性研究の創出を目的とし、1989年(平成元年)に制定されました。同分野における学術の研究発展に著しく寄与している若手(45歳以下)の研究者の中から、毎年2名以下を選定し、表彰しています。受賞者には賞状、及び副賞として100万円と記念メダルが贈呈されます。

※選考方法

粉体工学会、日本エアロゾル学会、(社)日本粉体工業技術協会それぞれの会長、副会長、理事からの推薦をもとにIP奨励賞選考委員会が被推薦候補者の専門分野を勘案し、15名の審査委員を選出し、この審査委員の投票により受賞者を決定いたしました。

【粉体工学情報センターの概要】
■名称: 粉体工学情報センター (英語名)The Information Center of Particle Technology,Japan
理事長 山田幸良(日清エンジニアリング株式会社 代表取締役社長)
■所在地: 東京都中央区日本橋小網町14-1 住生日本橋小網町ビル5階
TEL: 03-5614-7157
■事業内容: 粉体関連学会への学術支援  (http://www.iijnet.or.jp/icpt/
  1. 研究助成
  2. IP奨励賞の贈呈
  3. NEPTISへの参画(日清エンジニアリング(株)が主催するシンポジウム)
この件に関する報道関係者の方々のお問い合わせ先
粉体工学情報センター 事務局 吉村 育生  電話:03-5614-7157