全国の高校生が考えた身近な食材を生かして作る小麦粉料理のレシピを募集した、全国高等学校家庭クラブ連盟(FHJ)主催の「第40回 FHJ−日清製粉グループ 全国高校生料理コンクール」で、4,547点の応募の中から、最優秀賞や第40回記念特別賞など12作品が選出されました。最終審査では、書類選考を通過した15作品を実際に再現し、審査員の試食審査によって各賞を決定致しました。
「全国高校生料理コンクール」は、FHJ主催・日清製粉グループ協賛で、年1回開催しており、今年で40回目を迎えます。これを記念し、「第40回記念特別賞」を設けました。第1回目からの累計応募は14万点を超えております。
賞 |
氏名 |
県名 |
高校名 |
学年 |
性別 |
料理タイトル |
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最優秀賞 | 西山 真保 | 三重 | 相可 | 3 | 女 | あきふぃーゆ |
第40回 記念特別賞 |
富永 夕貴 | 徳島 | 城南 | 1 | 女 | 阿波っこクレープ バッテラ調 |
優秀賞 | 尾﨑 里圭子 | 岡山 | 岡山東商業 | 3 | 女 | 春夏秋冬 〜和クレープ〜 |
河野 姫鶴(ひめか) | 熊本 | 第二 | 1 | 女 | くせになる♡かぼちゃまんじゅう | |
日清製粉 グループ賞 |
斉藤 匡平 | 東京 | 小平南 | 1 | 男 | チーズ入りドライカレー たこ焼き風 |
FHJ賞 | 林 弘基 | 熊本 | 水俣 | 2 | 男 | サラダ玉ねぎの スパイシータルト |
アイデア賞 | 井上 未里 | 岐阜 | 飛騨高山 | 3 | 女 | ヘルシーシューマイ |
神原 沙希 | 岐阜 | 揖斐 | 3 | 女 | ひと口枝豆タルト | |
髙殿 奈未 | 岐阜 | 大垣桜 | 2 | 女 | 地産池消★キッシュ風タルトグラタン | |
後呂(うしろ) 紗貴子 | 三重 | 相可 | 3 | 女 | 南紀みかんのさわやかタルト | |
大松 彩音 | 徳島 | 城南 | 1 | 女 | 阿波のヨーグルトケーキ | |
留学生 特別賞 |
ティパバン・ チャレンヴォン |
栃木 | 栃木翔南 | 2 | 女 | 栃・ラオ・ロール |
今回のコンクールでは、「家族と囲む私の自慢料理」をテーマに公募したところ、地域の名産品や家で収穫された食材を取り入れながら、高校生らしいネーミングや創意工夫を凝らした小麦粉料理のレシピが数多く集まりました。食物関係学科以外の理数科や電気機械科などの男子からの応募が増えており、作品のレベルも毎年向上しております。
また、レシピに添付する作品の写真も、おいしさが伝わるような撮り方や構図にこだわったものが増えました。
今年の傾向として、デザート系、特に野菜を使った「野菜スイーツ」が引き続き多かったこと、地産地消や郷土料理を応用したり家で収穫された食材を使うなど、自分が住んでいる地域に目を向けたものが多数あったことなどが挙げられます。
大半の高校生は、このコンクール応募のため、先生や学校の友人だけでなく、父母や祖父母に相談しながら作品に取り組んでいるケースが多く、料理を通して学校内・家庭内のコミュニケーションを図れる点や料理に対して新たな興味を抱かせる機会として、参加者や教育関係者等から大変好評を得ております。日清製粉グループは、社会貢献活動の一環として、同コンクールに毎年協賛しています。
なお、本年11月21日(土)に、アルカディア市ヶ谷(千代田区)にて表彰式が行われ、最優秀賞・第40回記念特別賞・優秀賞・日清製粉グループ賞・FHJ賞を受賞した生徒と指導教諭や保護者が参加し、自慢の入賞メニューを紹介しました。
入賞作品については後日、日清製粉グループのホームページでも紹介します。
URL:http://www.nisshin.com/entertainment/highschool/index.html
応募数: | 4,547作品(4,878人/応募学校179校) ※男女比率は、男子24%、女子76% |
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審査員: | 望月 昌代(文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官) 安原 安代(女子栄養大学栄養学部教授) 堀江 雅子(財団法人ベターホーム協会評議員) 赤坂 房子(東京都立小金井工業高等学校教諭) 宮内 泰高(株式会社日清製粉グループ本社 代表取締役副社長) |
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賞 : |
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表彰式: | 2009年11月21日(土)午前9時40分〜 アルカディア市ヶ谷(東京都千代田区九段北4−2−25) 琴平の間 |
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主催: | 全国高等学校家庭クラブ連盟(FHJ) | ||||||||||||||||||
協賛: | 日清製粉グループ |
各賞の講評
【最優秀賞】 三重県立相可高等学校 3年 西山 真保さん
- あきふぃーゆ
地元で収穫されたサツマイモを使ったクリームを、地元の名産品であるモロヘイヤを練りこんだ生地ではさんで重ね、その上にサツマイモの甘煮とチャービル(セリ科のハーブ)、粉砂糖を飾った。また、生地はパイ生地ではなく、タルト生地を使うことで、サクサクの食感に仕上げた。地元の名産品と地元で収穫された食材を使用し、「私の自慢料理」という今回のコンクールのテーマに合致していること、見た目の美しさ、レシピの正確さなどの理由から審査員の評価が集まり、最優秀賞に選出された。
【第40回記念特別賞】 徳島県立城南高等学校 1年 富永 夕貴さん
- 阿波っこクレープ バッテラ調
地元の名産物である梨、鳴門金時、すだちを使用した。梨ジャム、つぶしたサツマイモをクレープで包んでバッテラ(押しずし)風にし、上にすだちを飾った。レシピの正確さや高校生らしいシンプルな調理法が評価された。
【優秀賞】 岡山県立岡山東商業高等学校 3年 尾﨑 里圭子さん
- 春夏秋冬 〜和クレープ〜
ひとつのメニューの中に四季を感じさせる食材を使用した。冬が旬のホウレンソウを練りこんだクレープ生地で、夏の季語であるバナナと、秋の甘栗を混ぜ込んだこしあんを包み、上に桜の花の塩漬けを飾った。シナモンを加えることでホウレンソウのえぐみを和らげ食べやすく仕上げた。盛り付けの美しさ、見た目と味のギャップのおもしろさなどが評価された。
【優秀賞】 熊本県立第二高等学校 1年 河野 姫鶴さん
- くせになる♡かぼちゃまんじゅう
カボチャを練りこんだ生地でこしあんとクリームチーズを包んだまんじゅう。見た目もカボチャに似せた。シンプルな材料やレシピの正確さ、見た目のかわいらしさが評価された。
【日清製粉グループ賞】 東京都立小平南高等学校 1年 斉藤 匡平さん
- チーズ入りドライカレー たこ焼き風
たこ焼きとカレーという、生活の中でなじみ深い2つの食べ物を組み合わせて、固めのドライカレーとチーズをたこ焼きの中に閉じ込めた。組み合わせのおもしろさ、高校生らしい発想が評価された。
【FHJ賞】 熊本県立水俣高等学校 2年 林 弘基さん
- サラダ玉ねぎのスパイシータルト
地元の名産品であるサラダ玉ねぎを用い、クミンのスパイシーな香りを加え、野菜嫌いの人も食べられるようにしたタルト。生地をパン生地にし、ふわふわに仕上げた。食欲をそそり、家族全員でおいしく食べられる点が評価された。