日本農芸化学会2009年度英文誌で論文賞 受賞

日清製粉グループの日清フーズ(株)開発センター食品研究所 前田竜郎は、この度、東京大学、京都大学、日本大学、食品総合研究所との共同研究で日本農芸化学会のBBB英文誌(Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry)論文賞を受賞することが決定致しました。論文タイトルは「Visualization and Quantification of Three-Dimensional Distribution of Yeast in Bread Dough」で、パン生地中のイースト(パン酵母)の三次元分布の可視化と定量化について記述したものです。

BBB英文誌は動物、植物、微生物が示す生命現象、およびこれらの生物が生産するものの化学構造や機能、関連する事柄を化学的、生物学的に解析した優れた論文を掲載しています。基礎から応用まで、多種多様な研究領域から生み出される優れた成果を広く世界に発信するために大きな役割を果たしています。

また、この賞は毎年400報程度の論文から5〜10報程度選考されるもので、大学関係者以外の企業から選ばれることは珍しいといわれています。

この表彰式は3月27日に東京大学 安田講堂(文京区本郷)にて開催されます。

日本農芸化学会は、農芸化学の進歩を図り、それを通じて科学、技術、文化の発展に寄与することを目的として、1924年に設立された学術団体です。会員数は約12,700名(平成21年2月末現在)と組織の面でも着実に発展し、2004年には創立80周年を迎えました。バイオサイエンス・バイオテクノロジーを中心とする多彩な領域の研究者、技術者、学生、団体等によって構成され、創立70周年を迎えた1994年を契機に、国際活動の推進、国際学術集会開催の積極的支援を実現し、実用性と応用性を基盤とする農芸化学の重要性を広く紹介しています。