オリエンタル酵母工業 ゲッチンゲンミニブタ国内生産・販売の開始

日清製粉グループのオリエンタル酵母工業株式会社(社長:中川 真佐志)は、デンマークのエレガード社(Ellegaard Göttingen Minipigs A/S)と同社が生産・販売するゲッチンゲンミニブタの日本国内における生産・販売に関するライセンス契約に基づき、国内生産を開始いたします。

製薬企業等の研究開発において、ヒトへの外挿性が高い動物実験が求められ、欧米ではミニブタを用いた実験が増加しています。ゲッチンゲンミニブタはドイツ・ゲッチンゲン大学で系統を確立し遺伝的に管理された、世界で最も知名度が高く広く用いられている実験用ミニブタであり、エレガード社は同大学と独占的な生産・販売権を取得しています。

日本においても実験用ミニブタの需要が増加しており、品質の高いゲッチンゲンミニブタを安定的に供給するため、当社は昨年、エレガード社との契約に基づき輸入販売を開始し、併せて当社グループの北山ラベス株式会社(長野県伊那市)において生産施設の建設を開始し、この度完成いたしました。

当生産施設完成により、ゲッチンゲン大学の厳密な遺伝子管理により選抜した種動物をSPF管理の下、高品質のゲッチンゲンミニブタを生産する体制が整いました。来年1月より本格的な生産を開始し、6月頃から販売を開始する予定でございます。

ミニブタ販売とともに、従来当社グループの株式会社日本バイオリサーチセンターにて行っておりますミニブタを用いた薬効・薬理試験、安全性試験の受託を更に強化してまいります。これを機会にミニブタに関連した配合飼料、ケージ等実験用器材や受託飼育など総合的な「ミニブタ事業」を展開し、お客様からのご要望にお応えしてまいります。

※SPF(Specific Pathogen free):特別に指定された病原微生物や寄生虫がいないこと