第42回全国高校生料理コンクールの受賞者決定

全国の高校生が考えた、身近な食材を生かした小麦粉料理のレシピを募集した、全国高等学校家庭クラブ連盟(以下、FHJ)主催の「第42回 FHJ-日清製粉グループ 全国高校生料理コンクール」で、5,772点の応募の中から、最優秀賞や優秀賞など11作品が選出されました。最終審査では、書類選考を通過した15作品を実際に再現し、審査員の試食審査によって各賞を決定致しました。

「全国高校生料理コンクール」は、FHJ主催・日清製粉グループ協賛で、年1回開催しており、今年で42回目を迎えます。第1回目からの累計応募は14万点を超えております。

氏名 県名 高校名 学科 学年 性別 料理タイトル
最優秀賞 坂木 茜音 山口 県立小野田 普通 1 ネギ・コン和洋ロール
優秀賞 佐藤 真衣子 千葉 県立千葉女子 家政 3 千葉もんロール
岸本 美紅 鳥取 県立鳥取湖陵 家庭 3 長いもシフォンケーキ
日清製粉
グループ賞
岩永 あかり 島根 県立島根中央 普通 3 エゴマの小籠包
FHJ賞 幸 剛史 愛知 名古屋市立緑 普通 1 モチもちナンでシャキしゃきナシPIZZA
アイデア賞 荒河 勇貴 岐阜 県立大垣桜 食物 3 みどりなキッシュ
原 杏実 三重 県立相可 食物調理 3 ランラン和風おかランタン
吉田 千織 香川 県立笠田 家庭 3 さぬきの意地!アスパラだってミルクレープ
川瀧 彩加 愛媛 県立三島 普通 2 さといもダンゴ
川崎 采花 沖縄 県立美里工業 調理 3 ミルフィーユ・オー・フレーズ風
留学生
特別賞
エリーサ・
ギルバート
東京 都立狛江 普通 1 ガトーショコラ・デ・ラ・タワー・エッフェル

今回のコンクールでは、「楽しい会話が弾む私の自慢料理〜身近な食材と小麦粉やパスタ等を使って作る私のアイデア料理〜」をテーマに公募したところ、地域の特産物を取り入れながら、高校生らしいネーミングや創意工夫を凝らした小麦粉料理のレシピが数多く集まりました。

学校数では、学校の統廃合が進む中にありながら、昨年より30校多い234校からの応募がありました。作品数では、昨年より993点多い5,772点の応募がありました。家政科はもちろん、普通科の生徒や男子生徒からの応募も増えており、約2割が男子生徒からの応募でした。

作品自体のレベルやレシピの書き方も年々向上しており、レシピに添付する作品の写真も、背景や什器だけでなく光の当て方や構図を研究し、おいしそうに見えるよう工夫した写真が増えています。

今年の傾向としては、地域の食材を使用したレシピに学校全体で取り組んでいる学校が増えており、地産地消や、祖母や母親が昔作ってくれた料理のアレンジなど、自分の住む地域や自分のルーツへ目を向けた作品が多く見られました。

また、小麦粉のみならず、ホットケーキミックスやお好み焼粉などのミックス粉を使ったアイデア作品も目立ちました。

大半の高校生は、このコンクール応募のため、先生や学校の友人だけでなく、父母や祖父母に相談しながら作品に取り組んでいるケースが多く、料理を通して学校内・家庭内のコミュニケーションを図れる点や、料理に対して新たな興味を抱かせる機会として、参加者や教育関係者などから大変好評を得ております。日清製粉グループは、社会貢献活動の一環として、同コンクールに毎年協賛しています。

入賞作品については後日、日清製粉グループのホームページでも紹介します。

URL:http://www.nisshin.com/entertainment/highschool/index.html

<記>
●応募数 5,772作品(6,283人/応募学校234校)
※男女比率は、男子20%、女子80%
●審査員 望月 昌代(文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官)
安原 安代(女子栄養大学栄養学部教授)
西尾 南美子(一般財団法人ベターホーム協会理事長)
梶原 恵美子(東京都立六本木高等学校教諭)
宮内 泰高(株式会社日清製粉グループ本社 代表取締役副社長)
●賞
最優秀賞(1組) 賞状・デジタルカメラ
優秀賞(2組) 賞状・デジタルオーディオプレーヤー
日清製粉グループ賞(1組)  賞状・パスタマシンと小麦粉セット
FHJ賞(1組) 賞状・ベターホーム協会「お菓子作り道具セット」
アイデア賞(5組) 賞状・ベターホーム協会「お料理の本3冊セット」
留学生特別賞(1組) 賞状・英語版日本料理の本
佳作(4組) 賞状
指導者奨励賞(10名) 図書カード
学校賞(10校) 賞状・盾・日清製粉グループより料理の本他
●表彰式 2011年11月12日(土)午前9時30分〜
アルカディア市ヶ谷(東京都千代田区九段北4-2-25) 伊吹の間
●主催 全国高等学校家庭クラブ連盟(FHJ)
●協賛 日清製粉グループ
【各賞の講評】
<最優秀賞> 山口県立小野田高等学校 普通科 1年 坂木 茜音さん
●ネギ・コン和洋ロール
昔、父親が祖母から作ってもらった小麦粉と黒砂糖のお菓子を父親と一緒にアレンジし、家族で試食しながら作り上げた作品。山口県の特産物であるレンコンやネギ、のりを使用した。黄色と緑の色彩が美しく、どこにでも売っているお好み焼粉を使用し、誰にでも作れるよう、シンプルなレシピにまとめたことが評価された。
<優秀賞> 千葉県立千葉女子高等学校 家政科 3年 佐藤 真衣子さん
●千葉もんロール
千葉県の特産物である落花生を使用し、落花生とクリームチーズのペーストと、りんごの砂糖煮を生地と一緒に巻いたロールパン。家族で分けやすいようあらかじめ6等分してから型に入れて焼いた点が評価された。
<優秀賞> 鳥取県立鳥取湖陵高等学校 家庭科 3年 岸本 美紅さん
●長いもシフォンケーキ
砂丘の環境が生育に向いているため、鳥取県の名産となっている長いもをすりおろして生地に練りこんだシフォンケーキ。亜鉛や鉄分などが多く含まれ、栄養バランスに配慮した点が評価された。
<日清製粉グループ賞> 島根県立島根中央高等学校 普通科 3年 岩永 あかりさん
●エゴマの小籠包
しょうがの代わりにみょうがを加えたシャキシャキとした食感の具とたっぷりのスープを包み込んだ。皮には、地元島根県川本町の名産であるエゴマの葉を入れ、その独創性が評価された。
<FHJ賞> 名古屋市立緑高等学校 普通科 1年 幸 剛史さん
●モチもちナンでシャキしゃきナシPIZZA
日本ではなしを料理に使う機会は少ないが、豚肉となしは、韓国料理などで使われる相性がよい食材。甘辛いソース、マヨネーズと一緒に塩味の効いたナンに乗せ、愛知県で多く栽培されている大葉を散らした。甘みと塩味のバランスの良さが評価された。