小麦粉料理と時間栄養学
~小麦粉料理はいつ食べるといい?~

朝食

「小麦粉料理をより健康においしく食べるポイント」で朝食に食べることをお勧めしました。

朝食では、炭水化物、たんぱく質、ビタミンといったバランスのいい食事が体内時計のリセットに必要です。

パン、卵料理、ハムやベーコン、野菜サラダといろいろ準備するのは、「時間もないし、大変!」というときは、ショートパスタを使ったスープパスタがお勧めです。

ひとつのお鍋で、野菜、ベーコン、ソーセージやツナなどとショートパスタを一緒に調理してできあがり。
一皿で体内時計をリセットできる簡単朝食です。

昼食

昼食ではどうでしょうか。パスタ、ラーメン、うどんなどの麺類を食べる機会も多いと思います。

昼食については、時間栄養学の研究から、お好きな小麦粉料理を食べても肥満になりにくいことがわかってきました。

朝6時~16時までは、脂肪合成を促進するたんぱく質「BMAL1(ビーマルワン)」が低下している時間帯なので、この時間帯に食べたものは脂肪として蓄えづらくなっているのです。
また、昼食で摂取したエネルギーは午後の活動で消費することもできます。

麺類の中でも昼食には、パスタがお勧めです。パスタは、白米や食パン、うどんなどよりも、血糖値が低い状態でなだらかに続くため、腹持ちがいいのです。

夕食が遅くなりがちな現代人にとって、活動的に午後を過ごすのに適したメニューといえます。

食後血糖値の変化

夕食

夕食は、16時以降は次第にBMAL1(ビーマルワン)が増えていくため、早めに食べることをお勧めします。

遅くなるほど、摂取したエネルギーを脂肪として蓄えてしまいます。夕食が21時以降になる場合には、18時ごろに軽い食事をとり、21時以降の食事量を減らすといった分食の工夫で肥満を予防しましょう。

※BMAL1とは、脂肪合成を促進するたんぱく質です。

BMAL1の日周リズム

BMAL1は脂肪合成を促進するため、夜食は肥満につながる

デザート

これまで食事を中心にみてきましたが、小麦粉料理で欠かせないのが「スイーツ」。

スポンジケーキやロールケーキといったさまざまなケーキ類、シュークリーム、クッキー、ドーナッツ、クレープ、どら焼き・・・。

これらのスイーツも、BMAL1が低下している朝から16時までの間に食べるのがお勧めです。

15時のおやつは、体内時計に合った時間といえますね。夕食後や夜食でスイーツを食べるのは控えたほうがいいでしょう。