四国
鍋焼きラーメン
鍋焼きラーメン
写真提供:須崎市産業課
土鍋のふたをあけるとスープがぐつぐつ煮立っています。麺はうどんではなく、ラーメン。高知県須崎市の名物「鍋焼きラーメン」です。スープは、さっぱりしていながらコクがある鶏ガラベースの醤油味。具は、ネギ、生卵、そして、ちくわの薄切り。お肉が入る場合はチャーシューではなく、鶏肉。ほとんどのお店でたくわん(酸味のある古漬け)がついてくるのも、その特長のひとつです。麺はのびにくいよう固めのストレート。それでも後半はやわらかくなってきますが、食感の変化を楽しむファンも多いそう。ごはんをいっしょに注文する人も多いようです。
鍋焼きラーメンの発祥は意外と古く、戦後まもなくのことと言います。食糧難の時代、須崎の路地裏に開店した食堂が周辺で調達できる食材として、ちくわや鶏をラーメンに入れることを思い立ったそうです。出前をするにあたっては、ラーメンが冷めないようにホーロー鍋を使用しました。この主人の心遣いが、現在の土鍋を使用する「鍋焼きラーメン」の元になったということです。
時は流れて平成14年、須崎商工会議所による「鍋焼きラーメンプロジェクトX」が発足。地域活性のため、「アンパンマン」でおなじみのやなせたかしさんに依頼して鍋焼きラーメンのキャラクターをつくったり、各種イベントなどを行っています。現在は専門店のほか、居酒屋、お好み焼き屋、焼き肉屋、喫茶店など多くの飲食店で、アツアツの鍋焼きラーメンをいただくことができます。
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