日清製粉グループの安全への取り組み:「さらなる安心・安全のためにISO17025の認定範囲を拡大」日清製粉グループでは、お客さまに安心で安全な商品をお届けするために、品質保証のためのさまざまな取り組みを行っています。2003年、農薬分析では食品メーカーで初めて認定された国際規格「ISO17025」もそのひとつ。2006年にはその認定範囲を拡大しました。ISO17025とQEセンターの取り組みについて、ご紹介します。

食品メーカーで初めて農薬に関するISO17025認定
日清製粉グループ本社では、1998年11月に「QE(Quality Exam.)センター」を設立し、グループ各社が使用する原料をはじめ、包材や製品などが安全かどうかのチェックを行っています。QEセンターは2003年12月、農薬分析では食品メーカーとして国内初のISO17025の認定を取得しました。 ISO17025は、試験所の検査能力に関する国際規格で、個々の検査に対して認定されるもの。QEセンターでは、原料に農薬が残留していないかどうか分析する試験技術が認められ、この認定を受けました。 「ISO17025は、品質マネジメントだけでなく、技術的能力も問われる点がISO9001とは大きく異なります。つまり、機器や器具はもちろん、検査する人間も審査対象となるため、認定されるには非常に高い技術力が要求されるのです。日清製粉グループ本社の分析技術は、食品メーカーの中でもかなり高いレベルにあると考えています」(吉田美恵子・QEセンター所長) QEセンターでISO17025の試験者として登録されているのは4名。この4名は毎年、FAPAS(Food Analytical Perfmance Scheme)の技能試験を受けています。これにより高い技術力と製品の安全性が維持されているのです。

ISOとは?
ISOはInternational Organization for Standardizationの略で、日本語では「国際標準化機構」と呼ばれます。製品に対する仕様を定めた製品規格、試験方法を定めた試験規格、マネジメントシステム規格など、その規格は15,000以上にのぼります。ISO9001(品質マネジメントシステム)、ISO14001(環境マネジメントシステム)が有名です。 ISO17025は、試験所の検査能力に関する国際規格で、ISO9001と同様にマネジメントシステムの運営が要求されますが、技術的要求事項があるのが特有で、認定されるには分析技術に関する厳しい実施審査に合格する必要があります。ISO9001が(財)日本適合性認定協会(JAB)が認定した認証機関に「認証」されるのに対し、ISO17025は(財)日本適合性認定協会より直接「認定」されます。

一斉分析法でISO17025の認定範囲を52種類の農薬に拡大
2006年5月、食品衛生法が改正され「食品に残留する農薬等に関するポジティブリスト制度」が施行されました。従来の制度は、原則として農薬の残留に制限を設けず、限られた「残留してはならないもの」だけに基準を設定する、いわゆるネガティブリスト制度でした。ポジティブリスト制度はその逆で、原則としてすべてを禁止し、「残留を認めるもの(約800種類)」の基準値を設定し規制するものです。 この改正を受けて、日清製粉グループ本社ではISO17025の認定範囲を拡大。これまで有機リン系農薬計22種類の認定でしたが、さらにGC/MS(ガスクロマトグラフ/質量分析計)を用いた一斉試験法(農薬数52種類)でも認定を受けました。 「ポジティブリスト制度に伴って、GC/MSなどを用いる一斉分析法が主流になってきています。種類や性質が異なる複数の成分を一度に分析できるので効率的ですが、抽出・精製といった試薬の前処理操作など、決して簡単なものではありませんね」(明石肇・QEセンター所次長) この一斉試験法でISO17025を認定されたのも、国内の食品・飼料メーカーでは初めてのことです。一斉分析法を採用している試験所は少なくありませんが、日清製粉グループ本社は、ISO17025の認定取得で、より精度の高い国際レベルの分析を行えることが認められたことになります。 日清製粉グループ本社は、残留農薬だけでなく、遺伝子組み換えやアレルゲンなどの分析をはじめ、消費者の視点に立った品質保証体制のもと、商品の安全に万全を期しています。
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