- A子
- わたしたちを取り巻くいろいろな生活物資が値上がりしているわよね。
- B子
- ガソリンが上がっている程度かしら?
- A子
- 何をのんびりしたこと言っているのぉ? しっかりその背景を理解しないとね。
日本は諸外国と比べて物価が低いと言われるけど、それは本当なのかしら?
わしから関連する物価動向を説明しよう。
まず、下のグラフ「諸外国における穀物製品の消費者物価指数」で諸外国と比べて見てみよう。2005年を100とすると、2007年11月時点で、日本は横ばいまたは低下しているが、諸外国(主要都市)では上昇が続いておるのじゃ。
フランスでは103、アメリカでは108、EUでは110を超えるレベルとなっていて、このグラフ中には記載されておらんが、経済成長著しいBRICsの中国やインドでの穀物需要も顕著に高まっているのじゃ。

内外価格差とはじゃな、同一の商品を国内および国外で購入した場合の価格の差であり、通常価格調査時点の為替レートを用いて換算した価格によって比較されるのじゃ。
下のグラフ「食料品の内外価格差の推移」にもある通り、日本(東京)の指数を100とする
と、従来日本の食料品内外価格差は高い状態じゃったが、2001年以降は諸外国(主要都市)
で食料品価格の上昇が続き、2006年では日本と肩を並べるか(英国:ロンドン)、超えるか
(米国:ニューヨーク、フランス:パリ)といった段階にまで格差が拡がっておるのが
実態じゃ。
そうじゃなぁ、下のグラフ「我が国における企業物価指数と消費者物価指数」で見ると、
日本では企業間での取引価格の動きを示す企業物価指数は上昇してきておるが、消費者
物価指数はおおむね横ばいとなっておる点は注目に値するかな。
データ編「燃料及び包装
資材の企業物価指数の推移」から読み取れるのは、食品の包装に必要なポリエチレン、
食品の輸送に必要な重油、ガソリンが、原油価格の高騰を受けて値上がりを続けている
わけじゃ。
また、データ編「フレート(海上運賃)推移」を見ても原油の高騰を受けて、
諸外国からさまざまな物資を輸入している我が国にとってはコスト上昇要因となっているわけじゃ。