シェフが教える「とっておきの南イタリア」

日本でも数少ない、ナポリピッツァ協会認定の店「パルテノペ」をプロデュースした渡辺総料理長が、
南イタリアの魅力について、さまざま切り口で紹介するページです。



13.クリスマスのお菓子

12月になると、ナターレ(クリスマス)の飾りつけが始まり、街全体が華やかになります。なかでも、1年で最も活気づくのがお菓子屋さんの店先。

ナポリでは「パネトーネ」はもちろん、アーモンドとはちみちつで作ったビスケット、スパイスビスケット、とうもろこしの形をしたケーキ、流れ星の形をしたケーキなど、クリスマスならではのお菓子だけでなく、復活祭のお菓子「パスティエラ」、父の日のお菓子「ゼッポレ・ディ・サンジュセッペ」、イタリアのお盆(11月3日)に出回る、修道士の形をしたココアクッキーなどなど、あらゆる季節のお菓子が一堂に並びます。

イタリア菓子に興味のある方は、ぜひ12月に訪れてみてください!

皆さんもご存知の「パネトーネ」はミラノ生まれ。12月に入るとイタリア中が「パネトーネ」一色になります。イーストを使わず、自然種の酵母菌を長時間醗酵させるので、一般家庭で作られることはめったにありません。時期になると、大手製菓メーカーが大量生産し、箱に詰めて輸出するため、最近では世界中で購入できるようになりました。ミラノ空港ではお土産用に1年中売られています。

伝統菓子「パネトーネ」ですが、最近ではさまざまな味や形のものが出ています。中にチョコレート味やフルーツ味のクリームが入ったもの、表面をチョコレートでコーティングしたものなどなど。変わったところでは、シャンパンのボトル型をしたもの。これは中にシャンパン風味のクリームが入っています。レモンをかたどったものは、中にリモンチェッロ(レモンから作る甘いリキュール)のクリームが入り、表面は黄色いフォンダン(砂糖の衣)に覆われています。こんな楽しい「パネトーネ」もイタリアらしい!


このショウウィンドーが12月になると、もっとにぎやかに!
ナポリのクリスマス菓子といえば「ストゥルッフォリ」。ナポリ以外の南イタリアでは「チチェルキアーテ」と呼ばれています。

シュー生地とビスケット生地の中間のような生地を小指の先ほどの大きさにカットして揚げ、はちみつでからめた伝統菓子です。

小さくしかもたくさん作るのは、おせち料理の数の子のように、子だくさん、子孫繁栄、豊作などを願うことに由来するのではと私は思っているのですが…。

手前がストゥルッフォリ
奥がパネトーネ

オレンジの香りが芳しく、はちみつのやさしい甘さに包まれた「ストゥルッフォリ」をご家庭でもできるよう、レシピをご紹介しましたので、どうぞお試しください!
ストゥルッフォリの作り方
材料
薄力粉
砂糖

サラダ油
レモンの皮・すりおろし
揚げ油
はちみつ
オレンジの皮・すりおろし
オレンジピール
レモンピール
チョコスプレー
アラザン











125g
ひとつまみ
1個
大さじ1
小さじ1
適宜
200cc
小さじ1
適宜
適宜
適宜
適宜
作り方
(1)ボウルにふるった薄力粉、砂糖、卵、サラダ油、レモンの皮を合わせ、手でよく練る。
(2)ひも状にのばし、小指の先くらいの大きさに切る。
(3)180℃に熱した油で、色よく揚げ、油をきっておく。
(4)小鍋にはちみつ、オレンジの皮を入れて火にかけて温め、沸騰したら火を止めて(3)を加え、全体にからめる。
(5)熱いうちにリング状になるようにお皿に盛る。
(6)仕上げにオレンジピール、レモンピール、チョコスプレー、アラザンなどを飾る。



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