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姫路から電車に揺られること約20分、JR姫新線・本竜野の駅に降り立った。12月初旬、からりと晴れ渡った青空とは対照的に、かなり寒い。この地が日本有数のそうめんの産地に育ったのは、この気候と、たつの市内を縦断する揖保川の恵みがあればこそ。いまもって豊かな自然に抱かれ、小高い山々の紅葉は錦とみまがう美しさを残していた。
たつの市の龍野エリアは、「播磨の小京都」と呼ばれる城下町。白壁の土蔵や武家屋敷が今も残り、ぶらりと散歩するだけでも気分が晴れやかになる。龍野城に向かう。城壁に囲まれた石段をのぼる時は勇往な心持ちになったが、視界が開けると「和」の世界。お城というよりは、庭園をかまえた巨大な邸宅で心和む。聚遠亭(しゅうえんてい)も同じく、和みのスポット。数寄屋風の建築で、松平定信が絶賛したという眺望に見とれながら腰掛けていると、いつしかまどろんでくるようだ。
ゆったりと時間の流れるこの土地で、600年もの昔から育まれてきたそうめんづくり。兵庫県手延素麺協同組合にご協力いただき、匠の技を追ってみた。
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上) 国民宿舎「赤とんぼ荘」からはたつの市街が一望できる
左下)城下町龍野のおもかげを残す街並み
右下)美しい庭園や池を擁す、数寄屋風建築の聚遠亭 |
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