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神戸はまた、スイーツの激戦区としても全国にその名をとどろかせている。洋菓子店の数はおそらくベーカリーの比ではなく、それだけに各店ともレベルが高いのである。
南京町の中華街を少し折れたところにある2eme(ドゥズィエム)は、エストローヤルが出したカフェ併設店。エストローヤルの「シュー・ア・ラ・クレーム」は、高級なバニラビーンズをふんだんに使用したクレーム・サントノーレをシュー皮にたっぷり詰めこんだ逸品。シュークリームブームの火付け役となったことでも有名だ。
一方、2emeの看板メニューは「トゥルティエール・ドゥ・ガスコーニュ」。オーナーパティシエ、東山行延さんがパリで出会って一発で惚れ込み、さまざまな条件をクリアしたのち、日本での独占製造販売にこぎつけたと言う。紙のように薄いパイ生地に、リンゴとプラム、リンゴとレーズン、洋ナシとチョコなどのフィリングを包み込んでパリッと焼き上げている。店内では、できたてのガスコーニュにアイスクリームを添えて出してくれるのが嬉しい。
神戸北野ホテルがプロデュースするイグレックプリュスでも、リヨンやパリで修行を積んだパティシエ、多田征二さんの技が光る数々のスイーツを堪能することができる。「カシスモンブラン」は、フランス産のマロンクリームとカシスを合わせている。栗とカシスを組み合わせるのはフランスではポピュラーだそうで、栗のもったりとした味わいを、カシス果汁の酸味がよく引き立てている。ガーナ種などのチョコレートが多いなか、チョコレート全体の生産量が1%にも満たないというクリオロ種を使用したムースが「オクマレ」。クリオロ種はチョコの原種に近いもので、ワイルドでビターな味わい。フランボワーズ(木イチゴ)のソースがチョコの深みをより複雑なものへと高めている。
いずれも芸術の域に達したかのような、多くのパンと洋菓子に神戸で出会った。洗練された味と神戸の街並みは、やけにしっくり馴染むように感じられた。
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上左)エストローヤルのシュー・ア・ラ・クレーム
上右)ドゥズィエムのトゥルティエール・ドゥ・ガスコーニュ
下左)イグレックプリュスのカシスモンブラン
下右)同じくオクマレ |
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