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最後に工場を見学させていただいた。この工場では基本的に30年以上も変わらないスタイルで製麺が営まれている。工場の地下およそ200メートルから汲み上げられる良質な地下水で小麦粉などの原料を混ぜ、圧力をかけたり、熟成させることで麺はできあがる。完成した麺は熟成室で、各店にとって最適な状態までさらに熟成させる。熟成によって旨みが増すのも札幌ラーメンの特長だ。その熟成方法などは企業秘密だが、この工場では子どもたちの見学は大いに歓迎している。
「札幌では、小学校3年生でラーメンの授業もあるんですよ。副読本もあるし、味噌ラーメンの誕生も勉強します。授業が終わった後はラーメン新聞をつくるし、ラーメンテストもあります。札幌ではこうした地域学習がさかんに行われていて、その対象のひとつがラーメンなんです」
札幌市内のラーメン店の数は定かではないが、2,000軒ほどもあると言われる。札幌ラーメン黎明の昭和20年から60年ほどが経過し、札幌市民にとってラーメンは、切っても切れない密接な間柄に成熟した。麺やスープが共に進化し続けてきたからこその成熟であったことを、今回札幌を訪れて知ることができた。
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札幌で使用されている副読本やテストでは、ラーメンが扱われる
(札幌市版社会テスト:©株式会社日本標準) |
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