 |
 |
隅田川沿いをむやみに歩いていたら日暮れてきた。お腹の加減もそろそろという感じで、いよいよ「好美家」をおじゃますることにした。すでに先客があり、香ばしいにおいがそれほど広くない店内に充満している。ここのお店は常連さんが多いそうで、鉄板にむかうお客さんの手付きもなれたものだ。
ところがこちらはそうもいかない。いまだ正しいもんじゃの焼き方というのを実践したことがないのだから、これを機会に村田さんの手をわずらわせることにした。注文したのはとりあえず、好美家さんの一番人気「明太子もちチーズもんじゃ」、それと「特製塩ダレもんじゃ」。いずれも1,200円也。運ばれてきたもののボリュームをみると、この値段も大いに頷けるものだ。
|
 |
 |
「もんじゃの具の基本は、小麦粉、キャベツ、キリイカ、桜エビ、揚げ玉、これが入らないともんじゃとは言わない。あとはだし汁だけど、これは店によって使ったり使わなかったり。明太子もちチーズはお客さんが発案したんですよ。これとこれ組み合わせたらおいしいんじゃない?って感じでね」
駄菓子が発展しただけあって、もんじゃ焼きの魅力のひとつは自由な発想にあるとみた。納豆、カレー、スナック菓子、フルーツ…何が入ってもおいしいし、何よりも楽しい。テーブルを囲んで、ハガシ(へら)を片手にわいわいやるのが楽しいではないか。すると「それもあるけどね」と、村田さん。「私は、もんじゃ焼きにはいくつかのポイントがあると考えているんですよ。たとえば小麦粉の質、具の質、なかでもキャベツ。切り方や、切るタイミングも味を左右するんですよ」
なかなか奥が深いのである。
|
 |
 |
|
|