関東
加須うどん
加須うどん
  写真提供:加須市商工会
埼玉県加須(かぞ)市周辺では、利根川の豊かな水系の恵みにより、米の裏作として大麦や小麦が生産されました。米は年貢として取り立てられたため、農民の主食はもっぱら大麦の麦飯。たまに食すことができるうどんがたいへんなごちそうであったため、この地にうどんの食文化が築かれたと言われます。およそ200年前(江戸時代半ば)には既に手打ちうどんの店があったという記録も残っており、古い歴史があることを物語っています。
冠婚葬祭や祭りなど特別の日には各家庭で必ずうどんを打ったそうで、そんなことからも「加須うどん」の手打ちの技術は向上してきました。その特長は、手打ちであること。「足踏み」や「ねかせ」といった作業に通常のうどんづくりよりも多くの時間をかけることで独特のコシの強さを、また、水分をやや多めにすることでツルリとしたのどごしを生みます。
ゆでたてを水洗いし、あっさりめのおつゆでいただく冷たい「もりうどん」が人気ですが、市内に40軒ほどあるうどん屋さんでは、ゴマ風味や味噌味など、さまざまなアイデアメニューがいただけます。さらに、夏は細め、冬は平打ちのひもかわ状といった具合に、季節に合わせて麺の太さを変えるこだわりのお店が少なくないというのも、歴史に裏打ちされた高い技術をうかがわせます。
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