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ぐつぐつと煮え立つ土鍋に、エビの天ぷら、ネギ、シイタケ、カマボコ、卵焼きや月見玉子、お麩といった、とりどりの具。芯から体を温めてくれる「鍋焼きうどん」は、寒い冬に食べたくなる定番料理のひとつです。
鍋に入れたままのアツアツをふうふうと冷ましながら食べる鍋焼きうどんの発祥ははっきりと分かっていませんが、大阪を舞台にした幕末の芝居『粋菩提禅悟野晒(すいぼだいさとりののざらし)』に、「鍋焼きうどん」という言葉がすでに登場していると言います。明治11年頃の東京・深川で大流行したという説もあり、明治13年12月の新聞には、鍋焼きうどん屋が東京で大流行中との記事が残されているとのこと。夜鷹そば(夜そば売り)に変わって現れたとのことなので、寒い街頭で食べられることが多かったのでしょう。
一般に、鍋焼きうどんと言えば一人用の土鍋でいただくことが多いようですが、愛媛県松山市の鍋焼きうどんは、一人用のアルミの鍋で供されます。麺はやわらかめ、おつゆはやや甘めに味付けされています。市内、120軒ものうどん屋や食堂で食べられるという、松山の鍋焼きうどんは、エビ天ではなく、味付けした牛肉などを具にしているお店が多いようです。 |
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