九州
からしれんこん
からしれんこん
  写真提供:熊本県東京事務所
カリッと一口ほおばれば、鼻にツーンと抜ける和からしの辛み、そしてその後に口中に広がるほのかなみその甘味──熊本を代表する郷土料理「からしれんこん」は、酢を入れて白くゆでたレンコンの穴に、からし、みそ(九州では麦みその場合が多い)、好みによっては砂糖やみりんを練り合わせたからしみそをたっぷりとつめ、小麦粉、卵、ウコンやクチナシなどの黄色い色素を混ぜた衣で揚げたものです。包丁で切った断面の、からしみそと衣の黄色、それとレンコンの白とのコントラストが美しく、“先が見通せる”レンコンの縁起のよさから、熊本ではおせち料理にも欠かせない一品となっています。
このからしれんこん、元々は、病弱だった細川家の3代目藩主、忠利のために、玄宅和尚という人物が増血剤として出した同様の料理が元になったようで、これを食した忠利はみるみる体力を回復したと言います。その通り、ビタミンC、食物繊維、ミネラル類などが豊富なレンコンは、ビタミンB12も多く含み、これは鉄分の吸収を高めるため貧血によいことが知られています。また、からしには食欲増進の効果があります。
熊本ではスーパーでもよく見かけるからしれんこんは、お酒の肴にぴったりなのはもちろんですが、あの辛さが苦手な方なら、マヨネーズをぬるとマイルドなお惣菜としてもいただけます。最近は、薄くスライスしてマヨネーズをぬり、パンにはさんでサンドウィッチにする若い方も多いとか。
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