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一口ほおばると、ふっくら、しっとりとした食感。ついで口の中にひろがる、しっかりとした甘みとコク。
銘菓「カステラ」が伝来したのは16世紀の長崎です。時の日本は室町時代末期、世界はいわゆる大航海時代。南蛮貿易でやってきたポルトガル人によって伝えられ、スペインのカスティーリャ王国のポルトガル発音「カステーラ」がその名の由来となったと言われています。
卵をよく泡立てて、そこに砂糖、水飴、小麦粉を加えてつくるのは昔から変わらず、砂糖が豊富だった貿易港、長崎ならではの製法と言えます。スポンジケーキとよく似ていますが、いちばんのちがいは牛乳やバターなどの油脂をいっさい使用しないこと。またベーキングパウダーなどの膨張剤も使いません。あの独特のふっくら感は大量の卵をよく泡立てること。そして、しっとり感は砂糖や水飴によるものです。
カステラを味わっていると、シャリシャリとした心地よい歯ざわりを感じることがありませんか?
これは、生地に溶け残ったザラメ糖です。カステラはふつうの上白糖のほか、ザラメや和三盆、水飴など、いろんな甘みを組み合わせて使用することがあり、それら配分は各老舗の秘伝となっているようす。今もすべて手づくりという製法にこだわる老舗も少なくないと言います。 |
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