四国
タルト
タルト
写真提供:松山観光コンベンション協会
「タルト」と言えば、フルーツたっぷり、彩りも鮮やかなパイのような洋菓子を思い浮かべますが、愛媛県松山市に伝わる銘菓の「タルト」は、その洋菓子とはまるで異なるもの。江戸時代前期、寛永12(1635)年に、ときの松山藩主、松平定行が長崎の出島におもむき、ポルトガル人よりその製法を習得。それを和風化し、松平家に伝え継いだのが、松山のタルトの起源というので、相当に古い歴史があります。
松山のタルトは、小麦粉に砂糖と卵を加えて焼き上げたカステラ生地に餡をぬり、「の」の字にまるめてつくるので、「タルト」というよりは、むしろ「ロールケーキ」のような感じです。伝承時は餡ではなく、ジャムだったそうですが、餡で和風テイストにしたのは定行公のアイデアだったと言われます。現在、タルトの餡の定番は、伊予特産のユズを混ぜ込んだこし餡。口いっぱいに広がるユズの風味がさわやかで、お茶にもコーヒーにもよく合う郷土銘菓として、全国に多くのファンをもっています。
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