東北
白石温麺
白石温麺
  写真提供:白石市
宮城県白石(しろいし)市に伝わる名物麺が「白石温麺」。「温麺」は「うーめん」と読みます。太さの分類では「そうめん」(太さ1.3mmまで)に該当し、材料も小麦粉と塩、水だけで、そうめんと同じなのですが、一般的なそうめんとは少し異なる点があります。
いちばんの違いは、油を使用しないこと。通常のそうめんは、麺を延ばすときに綿実油などの油をぬりますが、白石温麺は油を使わないで延ばしていきます。そもそもは江戸時代のこと、ある孝行息子が病床の父親のために、消化がよいようにと、油を使わないでそうめんを手延べしたのが始まりと言います。もうひとつの違いは、麺が短いこと。1本の長さはおよそ9cmしかありません。これも、少しでも食べやすいようにという配慮が活かされた結果なのだそうです。
温麺の「温」は、このような「温かい心」からきたという説があり、必ずしも温かいつゆでいただくということではありません。薬味をきかせ、冷たいつゆでいただく冷やし温麺も、麺のコシや歯ざわりが楽しめる王道的な食べ方。いろいろな材料を混ぜ込んだ変わり麺も人気が高いということです。
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