スペイン語で“tapa”(タパ)といえば「ふた」のこと、なべのふたなどのあのふた。カバーといった意味もある。だから本の表紙もタパ。ところが、ぶらりと酒場に入ってカウンターの上にずらりと並んだスペイン名物の軽いおつまみをあれこれと注文する、あれがまた、タパなのだ。
その昔、酒場(バル)がまだ丸太(バル)を打ちつけた居酒屋だったころだろう、ワイングラスにハエなどがたからないよう、上にパンをのせてふたをしたものだった。そのうちに、このパンの上に生ハムなどをのせて、ちょいとつまみながら飲むようになる。いつしか、このおつまみ部分だけが独立して、タパと呼ばれるようになった。ふた(タパ)のパンがおつまみ(タパ)に変身したというわけ。
ハム、腸詰め、肉だんご、じゃがいものオムレツ風からエビの鉄板焼き、イカのてんぷら、ムール貝のサラダ…お好みのタパをさかなに土地のビーノ(ワイン)で一杯。スペインがあなたに打ち解けてくれるのはそのときから。 |
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