スパゲッティの料理書には必ずといっていいほど登場するし、スパゲッティ屋さんのメニューにもよく見かける「スパゲッティ・カルボナーラ」。ベーコン、ハムとともにいためたスパゲッティに、粉チーズをまぜてほぐした卵黄をからめる。ナポリ風スパゲッティ料理と解説する向きもあるが、実はこれ、第2次大戦でイタリアに進駐したアメリカ兵士が生み出したものらしい。
食糧難は敗戦国イタリアも日本も同じこと。進駐軍のGIたちは材料を持ってレストランへ出向き、店主にスパゲッティ料理をつくらせた。ある日、ベーコンと卵を差し出されたコックが思いつきでつくったのが最初、という説である。いわれてみると、ソースがたっぷりかかっているのでもなく、ぬらぬらしているし、栄養本位といった感じがなくもない。
1947年、やみ市ひしめくローマの町に、スパゲッティ・カルボナーラが大流行していたという。デ・シーカが映画〈自転車泥棒〉を撮り終えたのは1948年である。 |
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