コナモン市場調査
今回は「オコパー」「タコパー」の認知度や実施率、よく使う具の種類などをエリア別に調査。
さらに、「闇鍋」のようにたこ焼に変わり種の具を入れる「闇タコパー」や、からしなどを入れて「当たり」を作る「ロシアンタコパー」といったユニークな「タコパー」についてもききました。
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- 「オコパー」「タコパー」認知度&実施率は?
- オコパー、タコパーの認知度が最も多かったのは、いずれも近畿エリア。特にタコパーは全体より10ポイント以上上回り、コナモンの本場ならではの結果に。1か月に1回以上実施するというオコパーヘビーユーザーが最も多かったのも近畿で、タコパーヘビーユーザーが多いのは中部エリアでした。
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- 中身はお楽しみ!タコパーの具TOP3は「チーズ」「ウィンナー・ベーコン」「海鮮」
- お好み焼に入れることが多い具は1位豚肉、2位チーズ、3位海鮮。エリア別では、中部の牛肉が15%と、10ポイント突出していました。たこ焼では、1位チーズ、2位ウィンナー・ベーコン、3位海鮮。エリア別では、関東の「ウィンナー・ベーコン」率が全体よりも10ポイント以上下回りました。
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- 調味料にも地域差!? 定番のソース&マヨネーズに続く「だし」、最も使う地域は?
- 調味料は、お好み焼、たこ焼共に1・2位はソース、マヨネーズと定番が続きましたが、3位にだしがランクイン。お好み焼は近畿エリアがからし・マスタードが全体より10ポイント上回り、ピリッと辛いのがお好きなよう。しょうゆ味で知られる“名古屋風たこ焼” の中部エリアはしょうゆが高い結果に。
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- 闇タコパー実施率1位は中部エリア、ロシアンタコパー実施率1位は「関東エリア」
- 「知っている」「やったことがある」のいずれかを回答した人は、闇タコパーは56%、ロシアンタコパーは71%。「やったことがある」が最も多かったのは、闇タコパーは中部エリア、ロシアンタコパーは「関東エリアとなりました。
今回の調査では、それぞれの頻度や入れる具材、楽しみ方など地域別の違いがわかりました。夏のイベントシーズンは、「オコパー」「タコパー」で楽しんでみてはいかがでしょうか。
一般社団法人日本コナモン協会(熊谷真菜 会長)は、週に1回以上家で料理をつくっている20~50代女性500名(北海道・東北エリア/関東エリア/中部エリア/近畿エリア/中国・四国・九州エリア 各100名計500名)を対象に、「お好み焼パーティー=オコパー」「たこ焼パーティー=タコパー」に関する調査を行いました。
[調査概要]
- 調査名:
- 「オコパー」「タコパー」に関する調査
- 調査期間:
- 2019年3月22日(金)~3月25日(月)
- 調査対象:
- 週に1回以上家で料理をつくっている20~50代女性500名
※年代エリア別均等割付
北海道・東北エリア/関東エリア/中部エリア/近畿エリア/中国・四国・九州エリア在住
- 調査方法:
- インターネット調査
「オコパー」「タコパー」認知度&実施率は?
はじめに、「オコパー」「タコパー」それぞれについて認知度・実施率をききました。
全体のうち、「知っている」「やったことがある」いずれかを回答した人は、「オコパー」では61%、「タコパー」では84%という結果になりました。[グラフ1]
最も多かったエリアは、いずれも近畿エリアで「オコパー」は64%、「タコパー」は95%。
特に「タコパー」は、全体よりも10ポイント以上上回り、コナモンの本場ならではの結果となっています。


続いて、「オコパー」「タコパー」の実施経験があると回答した人にその頻度をききました。
まず「オコパー」では、全体で「半年に1回程度」(22%)が最も多く、「1年に1回程度」(19%)、「2~3か月に1回程度」(18%)の順となりました。[グラフ2]
その中で、「1か月に1回以上」と回答した“オコパーヘビーユーザー”が最も多かったのは、近畿エリアで18%。
北海道・東北エリア、中部エリアが10%で続き、同率2位となっています。

「タコパー」の頻度では、全体で「半年に1回程度」(22%)、「1年に1回程度」(19%)、「2~3か月に1回程度」「数年に1回程度」(同率16%)の順。[グラフ3]
こちらも「1か月に1回以上」の“タコパーヘビーユーザー”が多いエリアを調べると、「中部エリア」が12%で1位に。たこ焼の本場・近畿エリアは、それに続く10%で2位という結果となっています。
一方、関東エリアでは“タコパーヘビーユーザー”はわずか2%で、5エリア中5位となりました。
「オコパー」「タコパー」それぞれ、エリア別での実施頻度の違いがうかがえます。
中身はお楽しみ!
タコパーの具TOP3は「チーズ」「ウィンナー・ベーコン」「海鮮」

また、「オコパー」「タコパー」それぞれの経験者を対象に、「オコパー」「タコパー」の時に「お好み焼」「たこ焼」に入れることが多い具(※キャベツ、卵、お好み焼粉・たこ焼粉、タコなどの基本的な材料以外の具)についてききました。
まず、「お好み焼」に入れることが多い具1位は「豚肉」(96%)、2位は「チーズ」(57%)、3位は「海鮮」(52%)。[グラフ4]
エリア別では、中部エリアの「牛肉」が15%と、10ポイント突出(全体5%)するという結果となっています。

「たこ焼」に入れることが多い具は、1位に「チーズ」(78%)、2位に「ウィンナー・ベーコン」(59%)、3位に「海鮮」(48%)の順となりました。[グラフ5]
エリア別では、関東エリアの「ウィンナー・ベーコン」率が48%と、全体よりも10ポイント以上下回るという結果に。

「たこ焼」のポピュラーな具材である「ウィンナー・ベーコン」は、関東エリアではあまり一般的ではないのかもしれません。
調味料にも地域差!?
定番のソース&マヨネーズに続く「だし」、最も使う地域は?
さらに、「オコパー」「タコパー」の時に「お好み焼」「たこ焼」に使う調味料(ソース、マヨネーズなど)についてもききました。

「お好み焼」の1位・2位は「ソース」(99%)、「マヨネーズ」(93%)と定番の調味料が続きましたが、3位には「だし」(25%)がランクイン。[グラフ6]
「だし」の使用率はエリア別では「近畿エリア」(29%)や「北海道・東北エリア」(28%)が全体と比較してやや高くなっています。
また、近畿エリアは「からし・マスタード」の使用率が20%と全体よりも10ポイント上回っており、ピリッと辛い「お好み焼」を楽しんでいることがうかがえます。

「たこ焼」の1位・2位も定番の「ソース」(97%)、「マヨネーズ」(89%)の順となり、3位に「だし」(29%)が続くという結果に。[グラフ7]
たこ焼の「だし」は、「関東エリア」(35%)、「近畿エリア」(33%)が全体よりやや高くなっています。
また、「中部エリア」は「しょうゆ」の使用率が22%と全体平均より8ポイント上回り、しょうゆ味で知られる“名古屋風たこ焼”の本場・愛知県を擁する中部エリアならではのユニークさがわかる結果となっています。
闇タコパー実施率1位は
中部エリア、ロシアンタコパー実施率1位は関東エリア
最後に、「タコパー」経験者に「闇タコパー」「ロシアンタコパー」についてききました。
「知っている」「やったことがある」のいずれかを回答した人は、「闇タコパー」は56%、「ロシアンタコパー」は71%という結果に。[グラフ8]


「やったことがある」と回答した人が最も多かったのは、「闇タコパー」は「中部エリア」(14%)、「ロシアンタコパー」は「関東エリア」(25%)となりました。
たこ焼の本場である「近畿エリア」は「闇タコパー」(9%)、「ロシアンタコパー」(19%)と全体と同程度に収まりました。
近畿エリアの方からは、「普通のたこ焼以外を食べたいとは思わない」(55歳・近畿エリア)、「王道なたこ焼を食べたい」(41歳・近畿エリア)などの意見も見られ、日常的に「たこ焼」をよく食べているからこそ、あくまで食事として楽しみたい人が多いことがうかがえます。
今回の調査では、「オコパー」「タコパー」、それぞれの頻度や入れる具材、楽しみ方など地域別の違いがわかりました。夏のイベントシーズンは、「オコパー」「タコパー」で楽しんでみてはいかがでしょうか。