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味まで変わる!?皮の包み方 - 基本編 -

味まで変わる!?皮の包み方 - 基本編 -

餃子作りで難航するのは、"包み"の作業。失敗すれば見栄えも悪く、焼きの途中で、折角の肉汁がすべて滲み出てしまい、パサパサな餃子となってしまう。そして、大事な皮の食感をも脅かしてしまうのが"包み"なのだ。餡を上手に包むことができない! というのは最大の悩みの種で、餃子作りの経験者であれば、誰もが一度は通る難所でもある。
ここでは細かく工程写真と解説を紹介。もちろん、ポイントやコツはプロから直接、手ほどきしてもらい見て覚えるのが一番だが、少なからず、予習しておいて損はない。さらに餃子の包み方には、様々な手法、仕上がりの違いはもちろん、それぞれに違う意味も含まれているのだというから奥深い。
餡を皮で包むというパーツの少ない餃子。当然、包みの影響力は大きい。仕上がりを左右する包みについて学んでいこう。

定番編

目指すべき基本形はこれ。

定番編

餃子店でもよく目にするこの形は基本にして理想形。ぽってりとした本体に美しい弧を描いた閉じ口が垂直に上を向く基本の包み方を見ていこう。

  • 皮の包み方

    餡を皮に載せる。餡が過ぎると、はみ出し包み切れないためここは欲張らず、はじめは適量で入れることを守ろう。

  • 皮の包み方

    指先で皮を軽く閉じ、サイドから順につまむ要領で閉じていく。皮は引っ張らずに優しく包むことを心掛けたい。

  • 皮の包み方

    餃子の中心部から底部分を軽く指先で支え、持ちながら、サイドから折り目を付け、逆サイドまで正確に閉じること。

  • 皮の包み方

    手作りの皮であれば、皮の水分が多く含まれているため、閉じ口に水を付けることなく、つまむだけで閉じることができる。

  • 皮の包み方

    端から端まで閉じ終えたら、ある程度の形を整えて完成。イメージは閉じ口が上を向き、ぽってりと安定した個体となること。

2. 初心者向けの失敗しない包み方編

初心者でも失敗しない包み方がある!?

初心者でも失敗しない包み方

何度も練習すれば包み方のコツは指先が覚えてくる。しかし初めは、誰もが失敗を繰り返すもの。どうせ食べるのであれば美味しく口にしたい。包み方に自信がない人のために失敗しない包み方を公開!

  • 皮の作り方

    餡を指で押さえながらサイドからつまみ閉じていく。

  • 皮の作り方

    サイドの接着部分は重要。

  • 皮の作り方

    中央まで閉じ終えたら、逆サイドへ。

  • 皮の作り方

    餡を皮の中へしっかりと納まるように親指で押し込む。

  • 皮の作り方

    サイドから中央部分へと閉じていく。

  • 皮の作り方

    カタチを整え完成。

講師はこの人!
シャウ・ウェイ

中国料理研究家/ローズ上海 代表
シャウ・ウェイさん

朝日カルチャーセンターでの中国家庭料理教室で人気を博し、『ELLE gourmet』(ハースト婦人画報社刊)、『FOOD DICTIONARY 中華』(エイ出版社刊)をはじめとした各メディアでの中国料理監修を多々手掛ける。自身が展開する料理教室『シャウ・ウェイの幸せ中国家庭料理』でも支持を集め、経験を活かしモダンチャイニーズ料理店『ローズ上海』を2016年5月に開業。

DATA:ローズ上海
住所/東京都新宿区新宿1-2-6 御苑花忠ビル B1F
TEL/03-6273-0399
営業/11:30~15:00、18:00~21:30(L.O)、土・日・祝11:30~22:00(L.O)
休み/不定休
出典:「#餃子部」(株式会社エイ出版社)

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