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Column男の探求コラム

まるで魔法! 漬けおきをお弁当に活用しよう

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調味料と食材を保存袋に漬けておくだけで、嘘みたいに美味しくなる!

子育て世帯だと行楽などの特別な時だけでなく、お弁当作りは毎日のこと。料理好きとはいえ、仕事をしながらだと中々お弁当に時間をかけられないなんてことも多いだろう。だからこそ、いかに手間をかけずに美味しく作れるかがポイントとなってくる。そんな忙しいお父さんのお弁当作りをサポートしてくれるのが、今話題の「漬けおき」である。
昨年からじわじわと人気が出始め、レシピブックも多数発行された漬けおきだが、その中でもその火付け役として活躍するのが料理研究家の遠藤香代子さんだ。昨年は漬けおきをテーマに4冊のレシピブックを著し、自身の料理教室でもその便利さを広めている。
遠藤さんは「調味料と食材を保存袋に入れて、冷蔵庫にストックしておけば、取り出して焼いたりするだけで本当に美味しい1品がすぐに出来上がるんですよ」と話す。ここでは、基本となる鉄板の組み合わせを教えてもらうが、そんなものまで漬けおきに使えるの? なんて意外な組み合わせも多く、それを考えるだけでも料理好きなら気分が上がるはず。ちょっと面倒だったお弁当作りの時間を短縮できるだけでなく、逆に楽しみになってくるのではないだろうか。

まずは覚えておきたい、基本の組み合わせ

基本の漬けおきは、5種の調味ダレ×5種の食材。これだけでも、実に25品ものレパートリーが出来てしまう。以下で紹介すものはそれぞれの調味ダレと食材がすべてのパターンで組み合わせできると覚えておこう。漬ける時間は最短30分から使うことができるが、そのまま冷蔵庫で3日ほどは保存できるので、好きな時に調理できる。

■(めんつゆ+しょうが+酒)×(豚肉+たまねぎ)

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(めんつゆ大さじ1、しょうが小さじ1/2、酒大さじ1)に(豚肉うす切り150g、たまねぎ1/4個)を漬ける。調理は、フライパンに油をひいて、中火で焼くだけ。

■(バジル+塩+酒+にんにく)×(鶏むね肉)

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(バジル小さじ1/2+塩小さじ1/2+酒大1+おろしにんにく小さじ1/2)に(鶏むね肉300g※一口大に切る)を漬ける。調理は、薄力粉を漬けて揚げ焼きにする。

■(カレー粉+塩+酒+みりん)×(サーモン)

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(カレー粉小さじ1+塩小さじ1/2+酒大さじ1+みりん大さじ1)に(アトランティックサーモン2切れ)を漬ける。調理は、薄力粉大さじ2を水大さじ2で溶き、サーモンに付けて、さらにパン粉を付けて揚げ焼きにする。

■(柚子胡椒+塩+酒)×(鶏もも肉)

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(柚子胡椒小さじ1+塩小さじ1/2+酒大さじ1)に(鶏もも肉1枚)を漬ける。調理はグリルやオーブンで焼くだけ。

■(コチュジャン+しょうゆ+酒+ごま油)×(牛バラ肉)

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(コチュジャン小さじ2+しょうゆ小さじ2+酒大さじ1+ごま油小さじ1)に(牛バラ肉厚切り250g)を漬ける。調理は、ごま油を引いたフライパンで両面を中火で焼く。

超簡単! 漬けおきを活用したDON弁当レシピ

ご飯の上に漬けおきしたものを焼いてのせ、さらに野菜や卵も漬けおきしたものをそのままオン! あっという間にお弁当が出来上がる。

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コレ、すべて漬けおきを使ったお弁当。彩りも豊かで見た目にも美味しい。

■鶏の照り焼きDON弁当
(材料)
鶏もも肉...1枚(250g)

A
しょうゆ...大さじ1
砂糖...大さじ1
酒...大さじ1

ごはん...適量
サニーレタス...1枚(細切り)
白ごま...小さじ1

(作り方)
1
保存袋にAを入れる。

2
鶏もも肉はキッチンペーパーで水気をおさえて1に入れて、もんだりたたいたりしてしっかりなじませて漬ける(最低30分、一晩がおススメ。冷蔵庫で2~3日、冷凍庫で1ヶ月保存可能)

3
フライパンに油を引いて、2を皮面から入れて中火弱で皮がこんがり焼けたら(5~6分)、裏に返して蓋をして弱火で5~6分中まで火を通す。

4
3の蓋をあけ、保存袋に残った漬けダレを入れてスプーンでタレをかけながら中火で煮詰めて照りをつける。

5
弁当箱にごはんを敷きつめ、サニーレタスと白ごまを散らし、4を食べやすく切ってのせる。

6
ブロッコリーのからしポン酢漬け(からし小さじ2、ポン酢しょうゆ大さじ3)、にんじんのごま塩漬け(塩小さじ1/2、すりごま小さじ1、ごま油小さじ1)、うずらの柚子胡椒めんつゆ漬け(柚子胡椒小さじ1、めんつゆ大さじ1)を添える。

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教えてくれたのはこの人!


料理研究家
遠藤香代子さん

「魔法の漬けおきおかず」で世間に漬けおきを浸透させ、2019年には漬けおきをテーマにしたレシピブックを3冊発刊。漬けおきの第一人者として活躍。毎日の暮らしが楽しくなる料理教室cooking crewも主宰し、大人から子どもまで料理の面白さを伝えている。

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