趣味、こだわり、男の料理

Cooking Men料理男子紹介

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料理を通じて世界への扉を開く料理男子

奥 祐斉Yusai Oku

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Age
20代
Job
観光マーケティング
料理歴
本格的に始めたのは21歳から
料理こだわりエピソード
アフリカや東南アジアなど、バックパッカー旅行で訪れた村の料理を再現。日本で入手困難なものは知人を介して現地調達。
好きなツール
エチオピアで入手した木製のコーヒーミル

Interview

料理と旅が、ドン底人生を変えてくれた

奥 祐斉さん

「料理する旅人」として活動するようになったきっかけは、学生時代にあります。昔から料理は好きで手伝い程度はしていたのですが、21歳になった頃に母が他界。それから家族の中の料理担当になり、ほぼ毎日キッチンに立つようになりました。最初は「味が決まらないな〜」と思うこともあったのですが、ある日、母が取り溜めていたレシピ本やメモを発見し、それを参考に作ってみると、めちゃくちゃ美味しかったんですね。隠し味にこんなものを入れるのか〜と感心しながら作り、家族にも「美味しい」と言って食べてもらえたことで、楽しく料理を続けることができました。

そして、在学中にアルバイトをしてはバックパッカーとして旅に出て、最終的に約100カ国を巡ったことで、世界中の食文化に触れることになります。少し話が遡りますが、中学時代に大怪我をし、大好きだった野球を断念。半年間の入院後、いじめや不登校を経験し通信制の高校へ進学するなど、ドン底の10代だったのですが、このバックパッカー旅行を通じて視野が広がり、新しい視点で自分の人生や社会を見直すことができました。

食文化を通じて、広い世界へのドアを開く

大学卒業後、青年海外協力隊としてアフリカに赴任。その後、岡山県のゲストハウス事業を行う会社に就職し、世界各国から集まるゲストのために料理を振る舞うようになりました。

「自分の生まれ育った街・国だけが全てじゃない。外には、広い世界が待っている。もし、人生に行き詰まったと感じたなら、一歩外に足を踏み出して欲しい」 そんなメッセージを伝えるべく、今では、「料理する旅人」として、世界各国の様々な食文化に触れるイベントを開催しています。今でも定期的にアフリカの農村部に数週間滞在し、現地の料理を学び、食文化に触れる時間を確保しています。

日本で手に入らないスパイスは自分で調合したり、調理器具を現地調達したりしながら、現地で体験したことを極力そのまま再現できるよう工夫しています。スプーンやフォークを使わない文化圏の食事を提供するときは、手食を推奨することもあるぐらいです。

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常識にとらわれず、枠を超えていけるように

先日は、ハノイで「日本・カンボジア・ベトナム」の3つの国の料理を楽しむ子供向けのイベントを開催しました。これまでに築いてきたグローバルな人脈から企画が持ち上がり、知人と一緒に企画したものです。

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生春巻き・カンボジアの白菜スープ・寿司のプレート

美味しそうに食べる子供たちの笑顔を見ていると、改めて、"食べる"という行為が万国共通であることや、「食」を通じて国境を超えた友情を結べることを実感しました。今後も、いろいろな世界と世界、人と人を繋ぐ活動を続けていきたいと思います。

そして、もし自分と同じように、人生のドン底で迷っている子供達と出会うことがあれば、彼らの声に全力で耳を傾け、現状打破の糸口を一緒に見つけられるといいなぁ、と切に願っています。

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