趣味、こだわり、男の料理

Discussions男の座談会

男の料理座談会 - 趣味料理男子の生態 - vol.2

とことん料理と向き合い、趣味で自由に料理を楽しむ趣味料理男子。 多様化し、深化し続ける彼らが、今何に注目し、どのようなことに興味を寄せているのか。そして、どういったことを実現したいのか。 それらを明らかにすべく、二回に渡り、料理男子座談会を開催。
余暇を使い、料理にほとばしるほどの情熱を傾ける彼らに、ざっくばらんに料理談義を繰り広げてもらった。

第二回の料理男子座談会に参加したメンバーは、以下の4名。

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とにかく振る舞うおもてなし料理男子 前田塁さん


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ホームパーティー料理男子 井上豪希さん


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作る楽しさを伝える美食料理男子 柏原光太郎さん


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日本の文化を食と筆で伝える料理男子 諸橋宏さん


ストイックに料理に向き合いつつも、遊び心も忘れない、少年のような一面が垣間見えた、第二回。料理そのものだけでなく、調理のプロセスや食べる環境づくりにまでこだわる彼らの実態を紹介。

実態1:完成させることが目的ではなく、トライ&エラーのプロセスを楽しむ

求める味のためなら時間も労力もいとわない。お金にも糸目をつけない。 話している中で、そんな彼らの「プロセスを楽しむ姿勢」が垣間見れたので、いくつか紹介したい。

ー「温度」を楽しむ
会では肉の低温調理と日本酒の燗の「温度」で盛り上がった。 肉の低温調理では部位はもちろんのこと、火入れの温度を変えて一度ごとに試食して調理。また、日本酒の燗では銘柄はもちろん、ちろりの素材、そして、燗の温度をこちらも一度ごとに変えて試飲をして、味が花開く瞬間を自分で探しているそう。 答えのない好みの味の探求作業においては、「実験」に数日を費やし、その工程を楽しんでいる。

ー「スパイス」を楽しむ
他に話題に上がっていたのが、スパイス。クラフトコーラを作るなら、スパイスを何度も変えながら、抽出液を数パターン作り、納得の味を求める。また、スパイス料理の基本、カレーでは、スタータースパイスとテンパリングスパイスを分け、それぞれでベストな調合を模索、またスパイスを入れるタイミングも実験を繰り返し、より好みの味に近づける試行錯誤を繰り返している

ー「組み合わせ」を楽しむ
駄菓子を料理に加え食感のアクセントにしたり、日本では扱っていない食材を試したり、食材の新しい組み合わせを日々模索し、なんでも一から作るのではなく、既成品・レトルト食品を使ってオリジナルの一品を作るなど、食材の枠にもとらわれないということがわかった。

おもいおもいの形で自由に料理と向き合うことそのものが、彼らの至福の時なのかもしれない。まるで宝探しに出かけるような冒険心と遊び心が、彼らを突き動かしているように思えた。

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実態2:料理の「まわり」も楽しむ

「料理そのもの」はもちろん、「料理を取り巻く周辺事情」にも興味がある彼ら料理男子。
同じ料理でも、誰と食べるのか、どんな環境で食べるのかも大事にしているということがわかってきた。彼らが料理と同様、またはそれ以上に大事にしている料理の周辺事情とは?

--「"うつわ"から料理を発想して作る」 「この器に合うメニューはこれ」と、器ありきの発想で料理を楽しむこともあるほど、器は大切な要素だそう。好きな作家の器を探しに骨董市や展示会に出向いたり、名店のカレーを完璧に再現するために器も特注するなど、形から入って料理を楽しむ姿も。

--「食べている時の"音楽"の選曲にもとことんこだわっています」 非常に盛り上がったのがこの話題。近年、「Sonic Seasoning」という学術テーマが存在するほど、聴覚と味覚は密接に関連しているのだそう。ホームパーティを開く際はBGMの選曲にも気をつかっており、音も一緒に楽しんでもらうことも大事にしている。

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趣味でそれぞれのスタイルで料理に向き合う彼らの熱い料理談義はまだまだ続く...

座談会会場協力:
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ナポリピッツァ専門店「パルテノペ」恵比寿店
《真のナポリピッツァ協会(*)認定店No.166》


「ナポリピッツァ」には、協会が定める厳しい国際基準があり、材料やサイズ、生地の延ばし方や焼き方など、全ての条件をクリアしたピッツェリアだけに世界共通の通し番号が授与される。

*真のナポリピッツァ協会

https://japan.pizzanapoletana.org

1984年7月、ナポリピッツァの伝統技術を正しく後世に伝えるためにナポリの職人達自らが発起人となり設立された。

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提供メニュー:
ゼッポリーネ/ハム類の盛り合わせ/新鮮なモッツァレラのカプレーゼ/野菜とタイのフリット/ナスロールのチーズ焼き/牛タンのサラダ仕立て/ピッツァ 燻製チーズのマルゲリータ/リガトーニ ナポリのジェノベーゼ
*写真は提供メニューの一部です。


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