作品の紹介

2012年「コニャラの歌」篇 鈴木敏夫さんスペシャルインタビュー

「コニャラの歌」篇について、楽曲制作時のエピソードや、詞に込められた想いを詳しく聞いてみました。

※2012年CM公開当時のインタビューを掲載しております。

Q1.今回、企業CMの続編制作が決定し、スタジオジブリから新たな(オリジナル)楽曲をご提供いただきたいというオファーがあった時のお気持ちを教えてください。

(スタジオジブリ鈴木プロデューサーは、「曲は矢野さん以外考えられないと思った。」と仰っておりました。)

とても嬉しかったです。コニャラも可愛いし、何するでもなく跳ねたりゴロンとしたり、この子がパスタを食べるとかそういうのでもなくて、ただこのキャラクターの為の曲っていうのかなあ。そういうのはすごく嬉しいですよ。CM作るときっていうのはやっぱり商品を売るっていうのがもちろん使命なわけだからね。(商品の為ではなく)この可愛い子の為に作るっていうのは嬉しいですよ。

Q2.「コニャラの歌」は新企業CMの為の書き下ろしですが、制作にあたって意識された点、苦労した点など何かエピソードがありましたら教えてください。

あまりお題がないっていうのは難しいですよね。この子が男の子か女の子かっていうのもなかったし、歌詞も注文があるわけでもないし、私の中でのコニャラと子コニャラの物語を作るっていうのは、楽しい反面、どういう親子なのかなって最初に考えて作らないといけなかったですね。

Q3.とてもシンプルで温かい歌詞の「コニャラの歌」ですが、詞に込められた想いなどがあればお聞かせください

それはやっぱり最後の「遊んで食べてまた遊ぼう」、そして時間が流れていくっていう。子どもがそうやってお父さんとお母さんと、家族が楽しく暮らせたら一番良いですよね。家庭っていうのは本当はそうあるべきでしょう?そこに勉強も入ってくるだろうし、いろんなことが入ってくるだろうけど、基本的には、美味しく食べて、寝て、また起きたら楽しいことしようかっていう、そういう家庭だったらいいなと思って作りました。

Q4.新企業CMをご覧になった視聴者の感想として、「楽曲がとても良い(好き)」という反響が多く、矢野さんの楽曲がこのCMの魅力を倍増させているように思いますが、ご自身としてはどう思われますでしょうか?

そうですか?そうだったらすごく嬉しいです!たしか歌を入れている時にもうコニャラ親子のアニメーションを見ながら、(収録を)やってたので、すっかり自分としては子コニャラの気持ちで歌いました(笑)

Q5.(鈴木プロデューサー曰く、)矢野さんは大の猫好きとのことですが、コニャラ親子は猫好きの矢野さんにとってどんな印象をお持ちでしょうか?

猫として王道の生活をしてるんじゃないかなと思いますね(笑)

(インタビュアー:鈴木プロデューサーは目つきが悪いところが良いと仰っていました。)

そうですね、猫自体見てると、たしかに子猫は無条件に可愛いですけど、でもそういう時期なんてほんの僅かだしね、すぐ独立した存在になって、そしてそのうちに非常にはっきりとした意思を持つ生き物になる。するとだいたいこういう顔になるんですよ。過度の甘さがなくていいんじゃないかな。

Q6.今回の楽曲を親子でまたは子ども同士で歌うことがあると思います。歌う時のポイントについてアドバイスをお願いします。

「子コニャラ」って実は言いにくいんですよね、歌詞になった時に。そこを意図的に「子・コ」って発音すること、それから「僕のお母さんの名前はコニャラだから僕の名前は子コニャラ♪」ってあそこ全部ひとつづきなんですよ。で、息継ぎの部分が難しいので瞬時にパッとこう、ご自分の好きなタイミングで息継ぎをしていただいて、なるべくメロディ的にはひとつづきなので頑張って歌っていただきたいです。

「コニャラの歌」楽曲紹介

2012年CM挿入歌「コニャラの歌」について、ご紹介いたします。

スタジオジブリの作品と関わりの多い矢野顕子さん。
今回のCMでも曲と歌詞はもちろん、その歌声がアニメーションに絶妙にマッチし独特の世界観を生み出しています。CMと共にこの楽曲も多くの人の耳に届き、長く愛されれば幸いです。

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