日清製粉グループの日清製粉株式会社(社長:大枝 宏之)は、社会福祉法人プロップ・ステーション(理事長:竹中 ナミ)が中心となって2008年に発足した、パティシエ(菓子職人)を目指すチャレンジド(=障がいのある人)を支援するプロジェクト「神戸スウィーツ・コンソーシアム(以下KSC)」を今年も共催して参ります。
今年は新たな試みとして、仙台にある食品卸売会社、東北石川食料株式会社での開催を予定しています。被災地仙台でKSCを開催することで、復興支援・被災地でのチャレンジド就労支援を後押しします。また、昨年同様、仙台・東京の各講習会場から映像を発信し、2会場のチャレンジドが同時学習するという、遠隔講習会を計6回開催致します。
講師には八木淳司マイスター(モロゾフ株式会社)をはじめ、永井紀之シェフ(東京「ノリエット」)、野澤孝彦シェフ(東京「ノイエス」)、近藤冬子シェフ(東京「ラ・シュエット」)といった方々に加え、本年度より伊原靖友シェフ(千葉「ツォップ」)、川内唯之シェフ(東京「香川調理製菓専門学校」)、大場武芳シェフ(仙台「社会福祉法人鹿島育成園」)が新たに参加され、さらに充実した講師陣となります。
KSCは、チャレンジドの就労の促進や雇用の創出を目指し活動するプロップ・ステーションが、洋菓子発祥の街といわれる神戸から障がい者の菓子職人を育てようと企画した日本で初めての試みです。有名パティシエによる菓子づくりの技術だけではなく、経営ノウハウも学ぶことが出来、障がい者パティシエの自立を支援します。
※チャレンジド…挑戦する使命を与えられた人。米国などで障がい者に対する新しい呼称として用いられる。
■「神戸スウィーツ・コンソーシアム 」概要
日時 | : | 【第1回】2012年6月16日(土)13:00〜17:00 |
会場 | : | 仙台会場:東北石川食料株式会社 加工技術センター(宮城県仙台市若林区卸町3-6-8) 東京会場:日清製粉株式会社 小網町加工技術センター(東京都中央区日本橋小網町19-12) |
内容 | : | 開講式、永井紀之シェフ(ノリエット)による講習 |
主催 | : | 社会福祉法人プロップ・ステーション、日清製粉株式会社 |
協力企業 | : | 株式会社ADEKA、石川株式会社、オリエンタル酵母工業株式会社、正栄食品工業株式会社、タカナシ販売株式会社、月島食品工業株式会社、株式会社日東商会、福島工業株式会社、丸紅株式会社、三井製糖株式会社、モロゾフ株式会社 他多数 |
後援 | : | 農林水産省、厚生労働省、総務省、仙台市、兵庫県、神戸市、日本セルプセンター、関東社会就労センター協議会 |
事務局 | : | 社会福祉法人プロップ・ステーション内KSC事務局 担当:樫本 電話:090-7909-1847 Webサイト:http://www.kobesweets.org/ |
1951年生まれ。オーストリア国家公認の「製菓マイスター」の称号を持つ数少ない日本人のひとり。東京の菓子店・軽井沢のホテルベーカー部を経て、1976年オーストリアに渡る。リンツ、ウィーンの製菓店で修行後、ウィーンヒルトンホテルの副製菓長に就任。80年にオーストリア国家公認製菓マイスターを取得。その後、ドイツのレストランやホテルで副製菓長を務めて帰国。各地の製菓学校などで教鞭をとる。著書に「マイスターのウィーン菓子」(柴田書店)がある。 |
1961年生まれ。辻調理師学校フランス校卒。「オー・ボン・ヴュー・タン」のオープニングスタッフとして入社、2年後渡仏。ヴァランス「ダニエル・ジロー」、グルノーブル「ドゥ・ヴェルバル」、パリ「ミッシェル・ロスタン」、ボンドイゼール「ミッシェル・シャブラン」、スイス・ジュネーブ「ホテル・インターコンチネンタル」、ルクセンブルグ「オーバーワイズ」など、ヨーロッパで6年間過ごしたのち、帰国。1993年より「ノリエット」。著作に「シェフのフランス地方菓子」(PARCO出版)、「フランス菓子職人の仕事パティシエ」(PHP研究所)、「永井紀之 ノリエットのお菓子」(PARCO出版)などがある。 |
1972年生まれ。日本橋三越カフェウィーンで菓子作りの基礎を学ぶ。代々木上原「タッツリ」、新宿中村屋「グロリエッテ」を経てウィーンの「オーバーラー」から欧州修行を始める。ウィーンの王室御用達「L. ハイナー」を経て、南ドイツ・ロイトキルヒの「ヴァンディンガー」で製菓チーフを務めながら製パン技術も会得。帰国後、世田谷「ラ・テール」を立ち上げる。1999年横浜市青葉区にてウィーン菓子の店「コンディトライ ノイエス」、2004年には、ドイツパンの店「ブロートカフェ・ノイエス」を開店。2011年、赤坂に「ノイエス」を移転。「ウィーン菓子」(旭屋出版)などの著書がある。 |
1957年ニューヨークに生まれる。77年、カリフォルニア州パサデナ市立大学卒業後、渡欧。80年、ベルギー国立食品専門学校の製菓・製パン科を卒業。菓子店の老舗「ヴィタメール」(ブリュッセル)、「ルノートル」(パリ)などで修業の後、帰国。84年、東京・池袋「ルノートル」に勤務。87年、シェフ・パティシエとして代官山「レストラン・パッション」で活躍。95年、洋菓子教室・注文菓子専門店「ラ・シュエット」を開業。01年、四季のお菓子「ラトリエ・ドゥ・グゥ」を高崎亨氏と共同主宰。02年、有限会社ラ・シュエットを設立。09年、「ラトリエ・デュ・グー 近藤冬子のお菓子教室」を開講。主な著書に『おいしいデザート』(小学館)、『ベルギーお菓子物語』(東京書籍)がある。 |
1965年千葉県生まれ。18歳でパン職人を志し、以来、この道ひと筋。他店での修業を経て、1987年から両親の営むパン店で働き始める。2000年の代替わりと同時に「Zopf(ツオップ)」にリニューアル。朝オープン前から、長蛇の行列で有名な松戸の人気ベ−カリーとなる。毎年、国内、国外(特に、アジア諸国)の講習会、技術指導も行っている。著書に[Zopfが焼くライ麦パン]、[絶対に失敗しないパンづくり](共に柴田書店) |
1973年新潟県生まれ。高校卒業後、大阪あべの辻製菓専門学校に入学。1993年、卒業と同時に「東京全日空ホテル」に入社。その後東京・八王子の「ア・ポワン」、「パン・パシフィック・ホテル横浜」を経て、1998年「パークハイアット東京」に入社、2007年にペストリー・シェフに就任。2011年より香川調理製菓専門学校講師。 |
1964年生まれ。仙台市内のホテルで修行後、1989年仙台国際ホテル入社。以来23年間シェフを務める。2011年、社会福祉法人鹿島育成学園経営のメルヴェイユ仙台に勤務。宮城県洋菓子協会理事、宮城調理製菓専門学校の外部講師等を務める。(菓子製造一級技能士) |
第1回 | 6月16日(土) | 開校式 永井シェフ(*仙台・東京) |
第2回 | 7月21日(土) | 野澤シェフ(仙台・*東京) |
第3回 | 8月25日(土) | 近藤シェフ(仙台・*東京) |
第4回 | 9月29日(土) | 伊原シェフ(*仙台・東京) |
第5回 | 10月20日(土) | 川内シェフ(仙台・*東京) |
第6回 | 11月17日(土) | 大場シェフ(*仙台・東京) |
第7回 | 修了式・成果発表会(11月下旬〜12月上旬を予定) |
*はメイン会場