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シェフが教える「とっておきの南イタリア」

日本でも数少ない、ナポリピッツァ協会認定の店「パルテノペ」をプロデュースした渡辺総料理長が、
南イタリアの魅力について、さまざま切り口で紹介するページです。


10.イタリアのレストラン業態(1)

オステリアとは?

日本では、レストランのほかにそば屋、ラーメン屋、定食屋、食堂、居酒屋などなど、さまざまな飲食店がありますが、イタリアも同じ。皆さんも、リストランテ、トラットリア、ピッツェリアなどは聞き覚えがあるでしょう。

それでは、オステリアはいかがですか?

オステリアは、もともとは駅馬車の中継地点にあった旅館と食堂を兼ねたもの、日本なら街道の宿場町にある旅籠(はたご)に当たります。宿泊施設がある店も残っていますが、最近では「オステリア」と名乗っていながら、泊まれない店も多く、昔、オステリアだった名残りが店名に残っているだけという場合も多いですね。

オステリアから食堂が独立したのが、リストランテの始まりだといわれています。現在のオステリアには大衆食堂、居酒屋風の店もありますが、あくまで飲み屋ではなくレストラン。なかには、ミシュランで3つ星をとる超高級店もあります。


リストランテとトラットリアの違い!?

「リストランテとトラットリアはどう違うのですか?」という質問を受けますが、日本でもレストランとは名ばかりの店があるように、イタリアでもリストランテとトラットリアの明確な違いはありません。つまり、リストランテが高級割烹で、トラットリアが定食屋というわけではないのです。

少し田舎に行くと、どこからみても田舎の食堂といった風情の店が、堂々とリストランテの看板を掲げているのは珍しくありません。

反対に、トラットリアでも、要予約の人気店やかなり高級な店も多い。ただ、トラットリアは家族経営的なカジュアルな店だと一般には認識されています。

一方で、高級リストランテともいうべき店は、一線を画していますね。食材、テーブルウエア、インテリア、サービス、もちろん値段もそれはゴージャスですから、一生のうちに1度も行かないイタリア人も珍しくありません。


リストランテに行く=非日常を楽しむ

ひと口にリストランテといっても、ピンからキリまでありますが、イタリアでリストランテと名のつく店へ行く場合、ジャケットを着用したほうが無難です。確かに、リストランテだからと気張って出掛けたところ、それほどの店じゃなかったということもあるとは思いますが…。

イタリア人にとって、リストランテに行く=非日常を楽しむこと、特別なこと。そんな場所へ、Tシャツやトレーナー、カメラ&ウエストポーチで訪れては、せっかくの素敵な雰囲気になじめず、おいしい食事も心から楽しめませんから。
各地のリストランテ

高級リストランテ ■高級リストランテ
高級リストランテでは、お金と時間をかけ、食事とともに雰囲気やサービスも楽しむ。

リゾート ■リゾート
ナポリからほど近い、高級リゾート地として知られるイスキア島のリストランテ。

田舎 ■田舎
農家の納屋を改装した店。かなりカジュアルだが、リストランテと名乗っている。

都会 ■都会
同じカジュアルでも、都会のリストランテはこんな感じが多い。

トラディショナル ■トラディショナル
トラディショナルなリストランテ。料理もオーソドックス。

モダン ■モダン
都市部では、若者向けにこうした雰囲気の店が増えている。


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