日清製粉グループ


特別対談
粉から生まれた食宇宙=コナモンの魅力を語る
第1回 コナモンとは? そして日本コナモン協会とは?
コナモンは「粉物料理」。コナモン文化を見つめ直して、コナモンのおいしさや魅力を再発見するのが日本コナモン協会の目的です。

渡辺:
私は熊谷さんとはもう何度もお会いしているのでよく知っているつもりなのですが、まずはコナモンとは何なのか、日本コナモン協会とはどんな団体なのか、というところからお話いただけますか。
熊谷:
そうですね。まず、コナモンというのは「粉物」。さまざまな食材をコナに挽いたうえで調理した、料理メニューの総称です。関西ではお好み焼、たこ焼、うどんなどがコナモンと呼ばれてきましたけど、蕎麦、餃子、ラーメン、パン、パスタ、そして渡辺さんのご専門のピッツァももちろんコナモンです。
誰もが知っているたこ焼やお好み焼から各地の郷土料理まで、コナモン文化を見つめ直して、コナモンのおいしさや魅力を再発見しよう、というのが日本コナモン協会の目的です。
渡辺:
なるほど。うちのお店(パルテノペ)が加盟している『真のナポリピッツァ協会』(※)と同じですね。昔からあったものだけど、それをもう一度しっかりと見直して再評価しようという点で。
熊谷:
そうだと思います。うちの協会のメンバーは、それぞれが自分にとって大切なコナモンを持っているんですよ。私の場合はたこ焼ですけど、人によってはそれがホットケーキだったり、タコスだったり…。
渡辺: 熊谷さんは、もともとタコヤキストという肩書きを持ったたこ焼の専門家ですものね。しかしタコスっていうのはまたちょっと変わってますけど、そう考えるとコナモンというのは幅が広いですね。
熊谷: まぁ、ポピュラーなコナモンといえば、大阪ではやはり「お好み焼・たこ焼・うどん」がもともとのコナモン御三家ですけどね。最近ではうどんが焼そばに代わりつつあります。
渡辺: “コナモン御三家”っていうのは面白い呼び方ですね。それじゃ「お好み焼・たこ焼・焼そば」が今の新コナモン御三家なわけですか?
熊谷: そうですね。大阪の元気はコナモンパワーによるところが大きいんです。でも実際は全国各地に素晴らしいコナモン文化があるのに、今それが忘れられかけているんですよ。
コナモンなんて所詮は「こんなもん」という意識があるのか、お婆ちゃん世代はつくってたけど、若い世代はもういいや…っていう雰囲気があって。
でも私は、そういう昔ながらのものの方にむしろ可能性を感じるというか、新しいおいしさをみつけていきたいなぁと思っています。
渡辺: わかります。昔ながらのものというのは、やはり良いところがいっぱいありますよね。
※真のナポリピッツァ協会
ナポリピッツァの伝統技術を守るため、ナポリのピッツァ職人の有志によって1984年に設立された団体。
粉には無限の可能性がある。コナモンは、「こんなもん」なんかではなく、すごいんだってことを、たくさんの人に伝えたいですね。

渡辺:
日本コナモン協会 基本理念(設立趣旨)コナモン協会の基本理念に「コナを食し、コナと遊ぶ」というのがありますけど、この「コナと遊ぶ」というのはどういう意味ですか?
熊谷: たとえば、地域の子供会で「手作りうどんパーティ」をやったりするんですけど、子供たちはみんなコナを練るのを本当に楽しんでくれるんです。つくる過程をみんなで楽しんで遊べてしまうというのがコナモンの大きな魅力だと思うんですね。お好み焼だって、自分で焼くのが楽しいでしょ?
渡辺: なるほど、確かにそうですね。うちは、母がとっても食いしん坊な人で、家で食べるパンやケーキはすべてコナから手作りしていたんですね。だから、私も子供の頃は兄弟みんなでよく遊びながらホットケーキとかドーナツをつくってました。コナを練ったり、形を成形したりするのが、ちょうど粘土遊びと同じように楽しくって…。
熊谷: なるほど…ピッツァの巨匠の原点は、幼い頃のコナモン体験にあったんですね。感激です。
渡辺: う〜ん、別に意識して考えたことはなかったですが、案外根っこはそういうところにあるのかもしれませんね。
熊谷: コナモンはおやつにもなるし、食事にもなる、組み合わせる食材を選ばず、自由に形作る楽しさはほかの食品だけではできないことです。コナには無限の可能性がある。コナってすごいんだってことを、たくさんの人に伝えていきたいんですね。
渡辺: なるほど、確かにイタリアでもヨーロッパでもコナは食文化の中心です。日本人だって麺が大好きですけど、麺はコナからつくりますからね。
熊谷: 日本にはコメ文化が基本にありますが、世界的にはコナ文化の方が一般的ですし、米粉も日常的に広まってきました。
渡辺: ヨーロッパでもアジアでもアフリカでも、先進国でも経済的に貧しい国でも、世界中どんな国に行ってもコナというのはありますね。そういう意味ではコナモンというのはワールドワイドな存在です。決して「こんなもん」なんかじゃないですよ。
4月は、お台場と新宿でコナモンをテーマにイベントを行います。5月7日のコナモンの日も楽しいイベントを計画中です。

渡辺:
日本コナモン協会としては、今後具体的にはどんな活動を行っていくのですか?
熊谷: まず、全国各地にはまだまだ知らないコナモンがいっぱいあるので、地域の方々とコナモンで交流していきたいです。全国各地のいろんなコナモンを教わりたいですし、私たちはたこ焼を中心に大阪コナモンご紹介していきたいと思います。
屋台やお店のコナモンももちろんですが、「家庭でコナモンを楽しもう!」というのが、協会の基本的なスタンスです。そのために〈親子でたこ焼塾〉というようなセミナーも開催しています。
渡辺: なるほど。家でたこ焼をつくるのって、大阪では当たり前なんでしょうけど、ほかの地域ではまだまだですものね。
熊谷: そうなんです。「家族みんなでたこ焼やお好み焼をつくって楽しむ」コナモン文化を広く伝えていきたいんです。
渡辺: 具体的なイベントのご予定は?
熊谷: はい。4月は東京で2つのイベントを予定しています。まず、2・3・4日は『大阪でっせ!「お好み焼たこ焼劇場 in 東京アクアシティお台場」』で大阪のたこ焼屋さんとお好み焼屋さんが出店します。
21日から26日までは新宿タカシマヤで「コナモン・バトル」というイベントがあって、こちらは若手と老舗のコナモン対決になります。協会主宰で「たこ焼セミナー」も行いますので、ぜひ東京近郊の方はいらしてください!
渡辺: そういえば、5月7日は「5と7」=「コ・ナ」ということでコナモンの日でしたよね。
熊谷: そうなんです! 去年の5月7日の協会設立イベントには渡辺さんにも出席していただきましたよね。今年のコナモンの日も楽しいイベントを企画中です。
これからも協会の活動をどんどん充実させていき、将来的には日本中のコナモンを一堂に集めたコナモン博覧会を開催できたらいいなぁと考えています!
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熊谷真菜
日本コナモン協会会長
生活文化研究家、タコヤキスト
1961年 兵庫県西宮市生まれ。立命館大学の卒業論文でたこやきの調査を開始、93年、10年間に及ぶ調査をまとめた「たこやき」(リブロポート=現:講談社文庫)でデビュー。2003年5月7日、「コナモン」の日に日本コナモン協会を設立。日本コナモン協会会長としてコナモンの魅力を広く伝えるべく精力的に活動を展開している。
協会ホームページ:
http://www.konamon.com/


渡辺陽一
レストラン「パルテノペ」総料理長
昭和59年に渡伊し、在ローマバチカン日本大使館・大使付料理長に就任。その後10年間に渡る修業を重ねイタリア国内のリストランテの料理長をも経験。帰国後も第一線のイタリアンシェフとして活躍中。得意とするのは南イタリアの伝統的な地方料理、特に6年間滞在経験のあるナポリの郷土料理。
この対談は、トラットリア ヴィア・パルテノペ 品川店で行われました。
トラットリア ヴィア・パルテノペ 品川店
東京都港区港南2−16−5
三菱重工ビルB1
品川グランドコモンズ内
グランパサージュ2
TEL:03−6718−2825
営業時間:平日(昼)11:30〜14:30(L.O.14:00)/土・日・祝(昼)12:00〜15:00(L.O.14:30)/夜17:30〜23:00(L.O.22:00)
定休日:無休

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