スポーツ応援レシピ こなサポ 新生 暁子さん
コラム 高橋尚子さん率いるチームQで栄養管理・調理を担当されてきた新生 暁子さんに「スポーツと食」の関係や、アスリートだけでなく一般の方にも欠かせない「小麦粉」について語っていただきました。 COLUMN 心と体を支える“食” スポーツ応援レシピ こなサポ 新生 暁子さん
コラム 高橋尚子さん率いるチームQで栄養管理・調理を担当されてきた新生 暁子さんに「スポーツと食」の関係や、アスリートだけでなく一般の方にも欠かせない「小麦粉」について語っていただきました。 COLUMN 心と体を支える“食”

プロジェクトオーソリティー 管理栄養士 新生 暁子さん プロジェクトオーソリティー 管理栄養士 新生 暁子さん

いくら栄養価を考えても、
おいしくなければ意味がない。

私が食事を作る際に一番大切にしているのは、相手に「おいしい」と感じてもらえるものを提供することです。管理栄養士として、栄養価の計算は必要不可欠なのですが、作った料理が残されてしまったら意味がありません。そのためには、子どもをもつお母さま方も同じだと思いますが、料理のレパートリーを増やして毎日の食事を飽きさせない工夫が大事です。以前、高橋尚子さんが率いるチームQのメンバーとして栄養管理や調理を行っていたときは、好みやリクエストを聞き、毎日、同じ味にならないようにレシピを考えていました。食べたもので勝ち負けが決まるわけではありませんが「今日はちゃんと走れた」という話を選手から聞くと、食事の成果かなと思えて嬉しかったです。

子どもに大切なのは、何よりも「しっかり食べること」。

毎日の食事で栄養のことを考えるのはもちろん大切ですが、子どもにとっては朝昼夜、たくさん食べられる体をつくることの方が重要です。実は、大人よりも成長期の子どもの方が必要となるエネルギー量が多く、いっぱい食べないといけません。強い体を手に入れるためには、食べることもトレーニングの一環として考えてほしいですね。実際、第一線で活躍するアスリートは本当によく食べます。子どもの食べる量を増やすためには、一品だけでは難しいので、できるだけ食卓をカラフルにする意識をもっていただけるとよいと思います。彩りが豊かになると自然といろんな栄養が摂れますからね。

ここぞというときに、小麦粉は欠かせない。

最近、体重を気にされている方の間で、糖質を制限する食事法が話題になっていますが、リバウンドのリスクが非常に高く、私はおすすめできません。糖質は体を動かす重要なエネルギー源なので、マラソン選手は大会の3日前から糖質を蓄えるための食生活にシフトしていきます。米とパンやパスタ、うどんといった小麦粉を使ったものがメインで、高橋尚子さんの場合、大会の前はうどんを主菜として、それをおかずにごはんを食べていました。もちろんアスリートだけでなく、成長期の子どもや立ち仕事が多い大人の方などは、素早くエネルギーに変わる糖質が不足すると危険なため、小麦粉を使ったバランスのよい料理でしっかり糖質を補っていただきたいです。

小麦粉はメインにもサブにもなれる、マルチプレイヤー。

先ほど、大会前に小麦粉が欠かせないことをお話しましたが、大会後や練習後も小麦粉が必要となる場面が多いんです。試合後は、激しい運動で筋肉が損傷しています。それを回復するためには、たんぱく質が必要になってきます。たんぱく質は、お肉やお魚に含まれており、小麦粉はそれらを揚げたり、ソテーしたりする際の衣に欠かせません。また、牛乳でクリームシチューを作るときも、ベースのホワイトソースに小麦粉が必要です。今回、このプロジェクトで色々レシピを考えたのですが、本当にたくさんの料理に小麦粉を使っているんだなと改めて実感しました。

食べることもトレーニング! ~糖質オフって、本当に体にいいの?~ 最近、米やパンなどの糖質を制限する食事法が話題です。 糖質を減らすと一時的に体重を落とすことはできますが、リバウンドのリスクが高まってしまいます。 またアスリートが糖質制限を行うと、エネルギー源が足りなくなり、十分なパフォーマンスを発揮できません。 スポーツをする方だけでなく、一般の方も健康のためには主食、主菜、副菜をバランスよく摂ることが大切です。運動 水・お茶 主食(ごはん、パン、麺) 副菜(野菜、きのこ、いも、海藻料理) 主菜(肉、魚、卵、大豆料理) 果物 牛乳・乳製品 菓子・嗜好飲料 食べることもトレーニング! ~糖質オフって、本当に体にいいの?~ 最近、米やパンなどの糖質を制限する食事法が話題です。 糖質を減らすと一時的に体重を落とすことはできますが、リバウンドのリスクが高まってしまいます。 またアスリートが糖質制限を行うと、エネルギー源が足りなくなり、十分なパフォーマンスを発揮できません。 スポーツをする方だけでなく、一般の方も健康のためには主食、主菜、副菜をバランスよく摂ることが大切です。運動 水・お茶 主食(ごはん、パン、麺) 副菜(野菜、きのこ、いも、海藻料理) 主菜(肉、魚、卵、大豆料理) 果物 牛乳・乳製品 菓子・嗜好飲料

親子で学ぼう! スポーツ栄養Quiz

  • Q アスリートにとって重要な体を動かすエネルギー源になるものは? ❶パン・ごはん ❷牛乳・豆腐 ❸レバー・うなぎ 【 ヒント 】 アスリートに欠かせない食べものです! Q アスリートにとって重要な体を動かすエネルギー源になるものは? ❶パン・ごはん ❷牛乳・豆腐 ❸レバー・うなぎ 【 ヒント 】 アスリートに欠かせない食べものです!
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    答え ❶パン・ごはん 小麦粉から作られるパンや麺類、ごはんには糖質が豊富に含まれ、体を動かすエネルギー源になります。また牛乳や豆腐には、カルシウムが多く含まれ、丈夫な骨や歯、筋肉をつくるのに役立ち、レバーやうなぎにはビタミンAが多く含まれ、免疫力を高める働きがあります。 答え ❶パン・ごはん 小麦粉から作られるパンや麺類、ごはんには糖質が豊富に含まれ、体を動かすエネルギー源になります。また牛乳や豆腐には、カルシウムが多く含まれ、丈夫な骨や歯、筋肉をつくるのに役立ち、レバーやうなぎにはビタミンAが多く含まれ、免疫力を高める働きがあります。
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プロジェクトオーソリティー
管理栄養士

新生 暁子しんじょう ときこ さん

1971年、兵庫県生まれ。36歳で管理栄養士の資格を取得後、国立健康・栄養研究所の栄養教育プログラムで技術補助員として勤務。2008年に高橋尚子さん率いるチームQに加入し、栄養管理・調理を担当する。現在はフリーの管理栄養士として、雑誌などでのレシピ提案や栄養教育、食事指導などを行う。スポーツ選手の栄養サポートやスポーツ栄養の啓発に力を入れている。著書に『子どもに作ってあげたい最新版スポーツめし』(枻出版社)など多数。

1971年、兵庫県生まれ。36歳で管理栄養士の資格を取得後、国立健康・栄養研究所の栄養教育プログラムで技術補助員として勤務。2008年に高橋尚子さん率いるチームQに加入し、栄養管理・調理を担当する。現在はフリーの管理栄養士として、雑誌などでのレシピ提案や栄養教育、食事指導などを行う。スポーツ選手の栄養サポートやスポーツ栄養の啓発に力を入れている。著書に『子どもに作ってあげたい最新版スポーツめし』(枻出版社)など多数。