「日清製粉グループ 環境報告書2001」発行

株式会社日清製粉グループ本社(社長:正田 修)は、グループ全体の環境問題への取り組み実績をまとめた「環境報告書2001」を、本年9月に発行いたします。弊社は、環境調査の結果、「省エネ」と「廃棄物の削減・リサイクル」を大きな課題として受け止め、この2点を中心課題として「環境に配慮した製品の開発」「グリーン購入の拡大」「地域環境保全への協力・支援」等の施策を実施してきました。今回で2回目となる同報告書は、2000年度の活動内容を中心にこれらの課題における取り組み実績と今後の目標を記載いたしました。

◆2000年度の主な成果
●環境マネジメントシステムの確立
 製粉事業、食品事業を行っている館林工場(群馬県館林市)では、2000年8月に国内の製粉工場として初めてISO14001を認証取得しました。現在他工場・研究所でISO14001認証取得に向けてシステム構築を展開しています。
●モデル工場のゼロエミッション活動スタート
 千葉・神戸両工場をゼロエミッション(工場から出る埋め立て廃棄物をゼロにすること)のモデル工場に指定し、2000年4月より活動を開始し廃棄物の分別の細分化を行うとともに、再資源化を進めた結果、90%以上のゼロエミッションを達成しました。2002年3月までに可能な限り両工場で100%のゼロエミッション達成を目指す一方、今後は他工場への展開をはかります。
●製品における環境への対応
 医薬事業では健康食品の紙パッケージをすべて再生紙に切り替えた他、食品事業ではパスタ製品の包装材の軽量化を実施しました。今後もレトルト製品へのアルミレスパウチの使用、包装材の軽量化へ取り組みます。また、製粉事業では、コンポスト化用の発酵促進剤・助材を自社開発し販売を行っており、2001年6月には新機能を付加した発酵助材「アシストコンポ」を発売開始しました。
●大気汚染防止への取り組み
 日清製粉グループでは、環境汚染物質の排出抑制に努め、必要な場合は、適切な対策を行い、環境汚染の防止に努めています。たとえば、廃棄物小型焼却炉の廃止に積極的に取り組み、2000年度初頭には14基あった焼却炉のうち10基を廃止するなど、大気汚染の防止に努めました。今後さらに残る4基の焼却炉の廃止への取り組みやボイラーからの汚染物質の排出削減を進めてまいります。
●オフィスや物流における取り組み
 製造部門だけでなく、本社ビルや物流部門でも、環境負荷低減に向けた取り組みを積極的に行っています。廃棄物削減に努めた結果2000年度では、本社ビルにおいて、一般廃棄物の発生量を1999年度より12%減少させる一方、一般廃棄物中の再資源化率を前年度44%から2000年度57%と13%向上させました。

日清製粉グループは、本年7月にすべての事業を分社化し、日清製粉株式会社は、日清製粉グループ本社として持株会社に移行しました。この新体制のもと、企業にとって最重要課題の一つである「環境保全」に対し環境管理体制を再構築し、より強力に環境保全活動を推進してまいります。また、この環境報告書を発行することにより、社員ひとりひとりの環境に対する問題意識の一層の向上を図り、地球環境保全に対して積極的に取り組んでまいります。

環境報告書2001概要

発行日:
2001年9月14日
内容:
  1. 日清製粉グループの環境活動
  2. 環境マネジメント
    環境管理システム
    館林工場でISO14001認証取得
    法令等の遵守
    教育・啓発
  3. 環境パフォーマンス 地球温暖化防止・省エネルギー
    廃棄物削減・リサイクル
    汚染防止
    オフィスや物流における取り組み
    製品における環境への対応
    エコビジネス
  4. 環境コミュニケーション
  5. 環境活動の歩み