株式会社日清製粉グループ本社(社長 正田 修)では、「食のプロに聞いた 食の都」アンケートを実施した結果、食の都ベストスリーには1位 パリ、2位 ニューヨーク、3位 香港が選ばれ、昔からグルメ都市として名高いパリの人気の高さを裏付ける結果となりました。また、日本でもブームとなった“イタメシ”の本場からはナポリ、フィレンツェが上位にランクインし、国別ではイタリアが1位となっています。 このアンケートでは、食関係の仕事(*)に従事する“食のプロ”339名(有効回答)が回答、このほど集計結果をまとめました。 *調査概要参照 |
食のプロが選んだ海外の食の都ランキングベスト5 | ||
1位 | パリ | 60(17.7%) |
2位 | N.Y. | 42(12.4%) |
3位 | 香港 | 39(11.5%) |
4位 | ナポリ | 24(7.1%) |
5位 | フィレンツェ | 18(5.3%) |
「食の都ランキング」で見事第1位となったパリを選んだ理由としては、「旬の食材のみが市場に並ぶ」、「美味しい店や食材が多い」、「旬の走り、盛りだけでなく、名残も大切にしている」という理由が挙げられています。一方2位のN.Y.は、「常に進化している」、「変化がある」、「食に対して鋭い感覚がある」といった意見が多く、“食材の宝庫のパリ、” に対して、“最先端の味を追求するN.Y.”という意見を持つ食のプロが多いことが分かりました。 また、国別では、1位イタリア、2位中国、3位フランスという結果になっています。フランスの票がパリに集中したのに対して、イタリアはナポリ、ローマ、ミラノ、フィレンツェなど各都市に票が分散しており、地方色の豊かなイタリアの食文化を裏付ける結果となりました。 昨今、海外旅行者数の増加や食材の国際化に伴い、外国の食文化の浸透が進み、日本人の嗜好と食生活が大きく変わってきています。このような状況をふまえ当社では、日本人の食生活にすっかり定着してきた海外の食文化について再考すべく、アンケートを実施した次第です。 *本アンケート結果は、2001年8月下旬に実施した調査をもとに作成しています。 |
「食のプロに聞いた 食の都」アンケート概要 |
■回答者属性 |
調査期間 | :2001年8月20日〜8月31日 |
調査方法 | :アンケート用紙を郵送 |
応募総数 | :339名 |
有効回答数 | :339(男性108名/女性231名) |
■回答者職業: |
料理研究家 | 98名 |
料理研究主宰 | 29名 |
経営コンサルタント(飲食店など) | 40名 |
フードコンサルト | 31名 |
料理担当編集者、ジャーナリスト | 56名 |
フードカメラマン・写真家 | 34名 |
栄養士 | 18名 |
その他 | 33名 |
●「食の都」ベストスリーは、1位パリ、2位N.Y.、3位香港 |
■質問:「食の都」として、あなたが一番興味深い海外の都市を一つお答え下さい。 |
食のプロが選んだ海外の食の都ランキングベスト10 | ||
1位 | パリ | 60 |
2位 | N.Y. | 42 |
3位 | 香港 | 39 |
4位 | ナポリ | 24 |
5位 | フィレンツェ | 18 |
6位 | 北京 | 11 |
7位 | ローマ | 9 |
7位 | ソウル | 9 |
7位 | ブリュッセル | 9 |
10位 | 台北 | 8 |
《概要》 |
「食の都」ベストスリーは、1位がパリ、2位がN.Y.、3位が香港という結果となり、昔からグルメの都として名高いパリが、多くの食のプロにも高く評価されていることが分かりました。また、パリを「食の都」に選んだ理由としては、「旬の食材のみが市場に並ぶ」、「美味しい店や食材が多い」、「旬の走り、盛りだけでなく名残も大切にしている」という理由が挙げられています。一方N.Y.は、「常に進化している」、「変化がある」、「食に対して鋭い感覚がある」といった意見が多く、“食材の宝庫のパリ、”に対して、“最先端の味を追求するN.Y.”という意見を持つ食のプロが多いことが分かりました。また、3位に選ばれた香港については、「一般の人々も食のスタイルをしっかり持っている」「町全体が食堂みたい」といった意見が挙がっています。 |
●「食の都ランキング」国別トップはイタリアに・・・ |
食のプロが選んだ食の都ランキング(国別) | ||
1位 | イタリア | 66 |
2位 | 中国 | 64 |
3位 | フランス | 63 |
4位 | アメリカ | 57 |
《概要》 |
国別のランキングでは、1位イタリア、2位中国、3位フランスという結果で、いずれも僅差となっています。フランスの票がパリに集中している一方、イタリアはローマ、ナポリ、シチリア、フィレンツェ、パルマ、ミラノなどに票が分散し、食のプロもイタリア料理の地方色の豊かさを認識し、それぞれの地域に根付いた食文化を支持していることが分かります。2位の中国も同様に、香港、広州、上海に票が分散しています。 なお、5位以下は、韓国、ベルギー、台湾、スペインなどが続いていますが、いずれも比較的少数の投票となっています。 |
《回答者のコメント》食の都として興味深い都市とその理由 |
● | 料理研究家 山本道子(東京都) パリ 自分のとって馴染み深い土地で、食の面で感心することが多い。例えばフランスでは温室を殆ど見かけない。スペインやモロッコなどから早い季節ものが入ることもあると思うが、市場には旬のものが一番豊かに揃っている。市場と台所が直結していて、旬の走り、盛りに加え、名残も大切にメニューが作られている気がする。 |
● | 写真家 50才男性 (神奈川県) パリ 街角の市場が充実しているし、売り手も買い手も情熱を感じる。 |
● | 店舗・フードプロデューサー 43才男性(東京都) ニューヨーク 食の融合、多様化が進化し続けている。エキサイティングである。 |
● | 料理誌編集者 44才女性(東京都) ローマ イタリア人は旬の味、地元の味にこだわる点では世界一かも。ローマは必ず旬の味に出会える街だと思う。しかも魚介類から肉類まで中国人並みに守備範囲が広い。 |
● | 料理研究家 75才 女性(神奈川県) ナポリ 抜けるような明るい自由な料理が好きです。 |