「日清製粉グループ 環境報告書2002」発行

(株)日清製粉グループ本社(社長:正田 修)は、グループ全体の環境問題への取り組み実績をまとめた「環境報告書2002」を発行いたしました。
 日清製粉グループは、昨年7月の分社化以降、「日清製粉グループ環境保全年度計画」を策定し、各事業会社はそれに基づいた年度計画と行動目標により、環境保全活動に取り組んできました。
 具体的には、グループの重点課題として「ISO14001の認証取得」、「省エネルギーへの取り組み」、「植物性残さ等の再資源化率向上」、「小型廃棄物焼却炉の廃止」などについて積極的に取り組み成果をあげています。
 今回で3回目となる同報告書は、2001年度の活動内容を中心に、これらの課題における取り組み実績と今後の目標を記載いたしました。

◆2001年度の主な成果
●2研究所・3事業所でISO14001取得
環境負荷低減やエコビジネス展開の基礎となる研究開発も進めている日清製粉グループ上福岡研究所群と日清製粉(株)つくば研究所の2研究所で、2001年11月に環境マネジメントシステムISO14001の認証を取得いたしました。また本年6月には、千葉、鶴見、東灘の各事業所で、同時に認証を取得いたしました。

●排出物データベースの導入
廃棄物の各種データをグループ全体で一元管理できるようにした「排出物データベース」を構築し、2002年4月より運用を開始しました。日清製粉グループでは、2001年度は、製品安全に関する対応の強化や焼却炉の廃止等に伴い、廃棄物の排出量は一時的に増加していますが、リサイクルに積極的に取り組むことによって、2001年度の再資源化率は、前年の46.8%から58.5%に向上しています。

●大気汚染防止への取り組み
日清製粉グループでは、環境汚染物質の排出抑制に努め、必要な場合は、適切な対策を行い、環境汚染の防止に努めています。たとえば、廃棄物小型焼却炉の廃止に積極的に取り組み、2000年度初頭には14基ありましたが、2002年6月までに13基を廃止し、大気汚染の防止に努めました。

●環境会計基準の作成
2001年度には、環境対策費用を明らかにし、環境保全活動を効率的に推進し、経営に生かすと共に外部へ公開するため、「環境会計基準」を作成しました。
2002年度は、モデル工場において、環境会計の導入を進めます。

●包装資材の環境配慮取り組み開始
『容器包装リサイクル法』の施行を契機に、「容器・包装検討チーム」を結成し、現状と今後の方向を検討しました。例えば、日清フーズ(株)では、納入資材の一部をポリエチレンフィルムによる簡易包装へ切り替えるなど、包装資材の再利用に取り組んでいます。

*尚、弊社ホームページでも報告書の内容を紹介しています。
http://www.nisshin.com/jpn/news/kankyo_top.html

環境報告書2002概要
発行日: 2002年8月9日
内容:
1、 日清製粉グループの環境活動〜2001年度の取り組み概要
2、 環境保全活動のあゆみ
3、 日清製粉グループと環境との関わり
4、 環境マネジメント
5、 鶴見事業場の環境への取り組み
6、 環境パフォーマンス