(株)日清製粉グループ本社(社長:正田 修)では、一日のエネルギー源として大切な食事「朝食」をテーマにした『朝食・川柳コンクール』を実施し、2002年12月から2003年2月末日の期間、新聞・雑誌誌上及びインターネット上で作品を募集したところ、全国から約16,240作品(内訳は葉書が4割、インターネット経由が6割)が寄せられ、この度入賞作品(最優秀賞1点、優秀賞10点、アイデア賞50点)を決定いたしました。
今回最優秀賞に選ばれたのは、山形県在住62歳・男性の作品「朝ごはん 食べてますかと 母メール」です。選考の決め手となったのは、進学や就職などで離れて住む子の健康を想う母の気持ちという普遍的なテーマを詠みながら、その気持ちを伝える通信手段にメールを選ぶという現代の家族関係を的確に表現した点です。

全体的な応募作品の傾向としては、「トーストの バターがリストラ マーガリン」や「『不景気ね』 手ぬきの言い訳け 今朝もまた」のようにリストラや不景気などの世相を反映させた句の他、前夜のメニューが“リフォームされて”朝食で最登板する様子を詠った句、「和・洋・中 我家の朝飯 グローバル」のように、和食や洋食など様々なメニューが混在する日本ならではの朝食メニューを詠んだ作品などが目立ちました。
また、「ABC 朝はサプリで フルコース」、「妻はパン 夫はごはんで 娘(こ)はサプリ」のように、一昔前は影が薄かった「サプリメント」が、朝食の食卓の定番になりつつある様子を詠んだ句や、「コンビニへ おふくろの味 探す朝」などコンビニをテーマにした句なども多数あり、日本人の「朝食」が多様化しつつある様子が伺えます。
さらに、「朝食は 犬、猫、こども、俺の順」、「妻はシャケ 夫はイワシ 犬マグロ」、「パン焼いて 起こす娘も 二十八」などのように、「ペットの家族化」や「晩婚化」など朝食と現代の家族事情を掛け合わせた句も多数寄せられています。
その他の傾向として、「好き嫌い 二人で分けあう 宿の朝」のように旅先で味わう
朝食を題材にした句や、「プロポーズ 味噌汁の意味 伝わらず」、「おかわりを 勧める母と させぬ妻」のように夫婦や嫁姑の微妙な関係を詠み上げて思わず共感を誘うような句も寄せられています。
朝食は食生活の基本として大切な食事ですが、最近では子供から大人まで朝食を食べない人が増えていると言われています。「健康で豊かな生活づくりに貢献する」ことを目指す日清製粉グループは、朝食の大切さ、楽しさを伝えることを目的に、『朝食・川柳コンクール』を実施した次第です。
なお、アイデア賞を含めた入賞作品につきましては、4月10日(木)より当社のホームページでもご紹介いたします。
■各賞と賞品: | |
【最優秀賞 1名】 | 賞金3万円と日清フーズ商品詰め合わせ |
【優秀賞 10名】 | 日清フーズ商品詰め合わせ |
【アイデア賞 50名】 | 日清製粉グループCD-ROM「小麦粉食の歴史」 |
なお、今回は予想を大幅に上回る作品をお寄せいただきましたので、入賞にもれた方の中から抽選で500名の方を対象に、日清フーズ2003年春の家庭用新製品を粗品としてお送り致します。