2006年7月から、食品工業分野における粉粒体・穀類等の加熱・焙煎・殺菌・乾燥用に受託試験及び装置販売を開始します。
「ハイブリッドキルン」は、IHによる外熱加熱と、過熱水蒸気による内熱加熱方式を採用したロータリー型の加熱・焙煎・殺菌装置です。
IH方式は、従来のガス加熱方式と比較して、熱処理温度の制御が正確かつ容易にでき、ガス排熱による作業環境の悪化が格段に改善され、発火事故の可能性もほとんどありません。また、過熱水蒸気の原料内部への熱浸透性・無酸素雰囲気下での加熱等の特性をいかして、より均質な製品はもちろんのこと、新たな付加価値をもった製品が期待できます。
当社では、食品業界に対して、プラント建設から機器製作販売、受託加工サービスまで、幅広いソリューションを展開しております。このたび、より多様な食品加工のニーズに応えるべく、高砂工業のキルン製造技術と伊藤工機のIH応用機器開発技術とのコラボレーションにより開発した次第です。食品分野を中心として受託試験に対応しながら、新規応用分野の開拓も行って参ります。
製品に関するお問い合わせ先 日清エンジニアリング株式会社 プラント第2部 赤坂 東京都中央区日本橋小網町14-1 電話03-3660-3432 “日清エンジニアリング株式会社のホームページ http://www.nisshineng.com/jpn/” |
<ハイブリッドキルンの概要> |
◆特長 |
IHによる外熱加熱と過熱水蒸気による内熱加熱方式の採用 |
・ 熱処理温度の正確なコントロールを実現 ・ 外熱温度を低く抑えた焙煎条件を実現 ・ 無酸素雰囲気下での食品焙煎による、酸化防止効果 ・ 作業環境の改善 ・ 発火事故防 |
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◆製品仕様 |
「ハイブリッドキルン」 |
インバーター | 定格電圧: 200/220V 周波数: 50/60Hz 電気容量: 15kw |
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加熱温度 | 500℃以内(3ゾーン単独温度調整) |
シェル外形寸法 | Φ216mm |
シェル材質 | ステンレス系SUS430 |
加熱部有効長さ | 1060mm |
回転駆動動力 | 0.2kw |
回転数 | 1〜20RPM |
原料供給方式 | スクリュフィーダー |
処理能力 | 10kg/h〜(処理条件で異なる) |
装置寸法(L×W×H) | 2650mm×800mm×1500mm |
『過熱水蒸気発生装置』部分 |
インバーター | 定格電圧: 200/220V 周波数: 50/60Hz 電気容量: 10kw |
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過熱水蒸気温度 | 常用: 300〜350℃ 最高: 400℃ |
過熱水蒸気発生量 | 飽和水蒸気から: 90kg/h 水から: 10kg/h (過熱水蒸気出口温度300℃の場合) |
装置寸法(L×W×H) | 1350mm×460mm×1200mm |