粉体工学情報センター
「第18回IP学術奨励賞」の受賞者を決定

(株)日清製粉グループ本社及び日清エンジニアリング(株)が、社会貢献の一環として支援している粉体工学情報センター(理事長 渡邊陽寛)は、粉体工学分野における独創的研究、新規性研究の創出奨励を目的として制定した『粉体工学情報センター学術奨励賞』(通称:IP奨励賞)の本年度受賞者に、後藤邦彰氏を選出しました。

【第18回(2006年度)受賞者】

受賞者 後藤 邦彰 教授(岡山大学自然科学研究科機能分子化学専攻) 
受賞理由 受賞者は粉体工学の基礎現象を中心に広範な分野で業績を挙げています。これら業績を大別すると、(1)固体壁表面付着粒子の高速気流による除去操作、(2)粒子の凝集・分散に基づく乾式分散機の性能評価、(3) 粒子の乾式分級を行うバーチャルインパクターの改良、(4)充填層中での粒子の燃焼過程に及ぼす粒子形状の影響の解明、(5)粒子の静電特性評価と粒子群の偏析現象の研究となります。その研究は付着特性評価に基づく分散機性能評価及び装置設計指針の構築を目指したものであり、粉体操作物性による単位操作設計は粉体装置設計方法の体系化に寄与するものです。更に近年は固液混層流中での凝集体形成に見られるように液相プロセスへの展開も進めています。
受賞者は以上のように粉体工学において重要な業績を挙げており、今後も更なる活躍が期待できます。
表彰日 平成18年8月29日(粉体工学情報センター設立記念日)
表彰式は平成18年11月7日 粉体工学会 秋季研究発表会で行います。


※学術奨励賞とは

粉体工学情報センター 学術奨励賞」(通称:IP奨励賞)とは、粉体工学分野における独創的研究、新規性研究の創出を目的とし、1989年(平成元年)に制定されました。同分野における学術の研究発展に著しく寄与している若手(45歳以下)の研究者の中から、毎年2名以下を選定し、表彰しています。受賞者には賞状、及び副賞として100万円と記念メダルが贈呈されます。

※選考方法 粉体工学会、日本エアロゾル学会、(社)日本粉体工業技術協会それぞれの会長、副会長、理事からの推薦をもとにIP奨励賞選考委員会が被推薦候補者の専門分野を勘案し、15名の審査委員を選出し、この審査委員の投票により受賞者を決定いたしました。


【粉体工学情報センターの概要】

■名  称 : 粉体工学情報センター 
(英語名)The Information Center of Particle Technology,Japan
理事長 渡邊陽寛((株)日清製粉グループ本社顧問、日清エンジニアリング(株)代表取締役社長)
■所在地  : 東京都中央区日本橋小網町14-1 住生日本橋小網町ビル5階
TEL: 03-5614-7157
■事業内容: 粉体関連学会への学術支援  (http://www.iijnet.or.jp/icpt/
(1) 研究助成
(2) IP学術奨励賞の贈呈
(3) NEPTISへの参画(日清エンジニアリング(株)が主催するシンポジウム)

この件に関する報道関係者の方々のお問い合わせ先
粉体工学情報センター 事務局 吉村 育生  電話:03-5614-7157