日清製粉グループ2社共同でインド市場に本格的進出

日清製粉グループの(株)日清製粉グループ本社(社長:大枝 宏之)、オリエンタル酵母工業(株)(社長:中川 真佐志)の2社は、今後市場の成長が期待されるインドにて、バイオビジネスの拡大及び食品ビジネスの市場開拓を推進するため、現地法人を設立することを決定いたしましたので、下記の通りお知らせいたします。

1.オリエンタル酵母工業(株)の事業概要

日清製粉グループのオリエンタル酵母工業(株)は、食品事業では国内トップのシェアーを有する製パン用イーストを始め、パン品質改良剤、パン用フィリングなどベーカリー顧客向け原材料の製造・販売を行っており、バイオ事業では酵母の研究を基礎として、細胞レベルから生体レベルまでの幅広い分野でバイオテクノロジーを駆使し、遺伝子組換え技術、細胞培養などを中心とした独自の技術を用い、遺伝子組換え酵素などをはじめとする診断薬原料や医薬品原体を製造・販売しております。

2.現地法人設立の目的

オリエンタル酵母工業(株)は、2006年よりインド向けに診断薬原料、医薬品原体を主としたバイオ製品の輸出を開始し、インド市場開拓の推進を行ってまいりました。
インドはジェネリック医薬品等の世界的な製造拠点となりつつあり、バイオ事業にとって有望な市場であるだけでなく、巨大な人口と著しい経済成長に加え、ヨーロッパの食文化も受け入れられているなど、食品事業についても大きな市場として期待されております。
このような状況を背景に、(株)日清製粉グループ本社、オリエンタル酵母工業(株)の2社は、営業活動の拠点となる現地法人を設立し、バイオ事業の、より一層の深耕・拡大を目指し、又、食品事業では、ベーカリー顧客向け製品等の市場開拓を積極的に行ってまいります。

3.インド現地法人の概要

1)会社名称 OYC India Private Limited (案)
2)所在地 インド マハーラーシュトラ州 ムンバイ市(下記地図)
3)資本金 750万ルピー(約1,500万円)
オリエンタル酵母工業(株) 80%、(株)日清製粉グループ本社 20%
4)事業内容 バイオ事業
酵素、補酵素、基質及び試薬などの生化学製品、実験動物用飼料、実験動物などの販売。及び医薬、農薬、食品、飼料、化学品、化粧品などの安全性試験等の受託。
食品事業
イースト、パン品質改良剤、クリーム等フィリングなどの製菓・製パン材料の販売。麺類向けなどの食品材料の販売。
5)設立時期 2011年秋頃
6)社長 白坂元昭(オリエンタル酵母工業(株) バイオ事業本部 バイオサイエンス部 DG・BPユニット部長)