DXへの取組み
日清製粉グループのDX戦略
当社グループでは、人手不足やコスト上昇が常態化する事業環境を、DXによって生産性と事業競争力を飛躍させる機会と捉え、「中期経営計画2026」の重要施策の一つとして「デジタル戦略」を掲げ、DXを全社横断で推進しています。バリューチェーン全体を効率化し、AIやロボットで生産現場のオペレーションを高度化するとともに、全社データ基盤と生成AIによる高精度の分析に基づいて各事業の勝ち筋を見極め、迅速かつ的確な意思決定を支えていく、これが私たちの描くDXです。
〈当社グループ内のDX取組み事例の一部〉
- AI活用による多様な製品の需要予測の高度化、ならびに生産ラインの制御からデータ収集・分析、生産計画策定に至るまでの一連業務の自動化により、迅速化と業務負荷の低減を実現(製粉事業)
- AIを活用した「冷食需給管理自動化システム」の開発・導入により、需給(製造)・在庫転送計画の自動策定を可能にし、生産性向上および需給最適化を実現(加工食品事業)
- トオカツフーズでは、「ToPS」を全工場に展開し、共通データ基盤を構築。共通指標に基づくデータドリブンマネジメントを経営の仕組みとして定着させ、各階層のマネジメントの質とスピードを高めるとともに、製造現場では改善のPDCAサイクル迅速化・作業の属人性低減・QCD向上を実現(中食・惣菜事業)
DX推進体制
当社グループでは、各事業会社の経営課題を踏まえて、バリューチェーン(事業基盤・R&D・調達・受注・生産・営業・経営管理)ごとにDX で解決すべき重要課題を設定し、その実現に向けた取組みを推進しています。グループ本社の企画本部GS(事業開発・企画・調整)付がグループDX推進の事務局となり、「各DXテーマの進捗把握・水平展開」、「グループ本社が主導すべきDXテーマの設定・推進」等を主な役割として、各DXテーマの推進状況・課題の把握、水平展開、支援等を行っています。
また、企画本部情報化推進部では、当社グループ全体のDX を支援し、未来を見据えた全社戦略を推進しています。セキュリティの強化やシステムとアプリケーションの企画から開発、運用までグループ全体のデジタル・IT インフラを幅広くカバーし、グループ全体の成長を支え推進しています。
DX人材育成
当社グループでは、DX人材の育成を持続的な事業変革を支える重要な経営課題と位置付けています。グループ本社人事部では、DX研修プログラムの提供に加え、各種情報処理技術者試験向けの対策教材の提供や受講料補助等を行い、全社員のデジタルリテラシー底上げによるDX推進力の向上を図っています。また、新卒採用ではデジタルコースの設置やデジタルワークショップの実施により、毎年複数名のDX人材を採用しています。
各事業会社ではDX専任組織を設置し、外部知見も活用しながら人材育成を推進しています。製粉事業では、人材のレベルや役割に応じた研修の実施に加え、オンライン学習環境の整備により自律的なスキル習得の機会を提供し、個人・組織の両面からDX推進力の向上を図っています。
特に生産領域では、グループ本社技術本部主導のもとグループ横断的な取組みを進め、事業会社間での知見共有や教育機会の提供を行っています。さらに、デジタルスキル標準の設定と、個人の評価指標に応じた研修を体系的に実施することで、組織全体のデジタル活用力の底上げを図り、グループ全体の競争力向上につなげています。
DX推進基盤の構築
DX推進にあたり、情報処理技術を活用するための基盤の構築を進めていきます。
〈ネットワーク環境〉
書類の電子化やクラウドの活用等により、リモートワーク環境を整備しています。スマートフォン・タブレットなどのポータブルデバイスを全社的に普及させ、必要な情報に素早くアクセスできる環境を整えています。また企業版ChatGPTを導入しており、個人の業務効率化のためにセキュアな環境での生成AI活用を可能としています。
〈データベース〉
グループ本社は、データ分析・活用のため、グループ共通のERPによるデータの一元管理を行っています。各事業会社がERPのデータを各種アプリケーションと連携させ、出荷・在庫情報や生産実績等のタイムリーな可視化を実現できる環境を整備・提供しています。これにより、バリューチェーンにおける意思決定の迅速化や業務効率化を目指しています。
〈生成AIの活用〉
当社グループでは、グループ本社情報化推進部を中心に、社内チャットツール上に「生成AIコミュニティ」を設置し、事業会社の垣根を超えた生成AIに関する知見共有と活用促進を進めています。企業版生成AIの導入・活用支援に加え、最新情報の配信や社員同士の活発な議論を通じて実践知の蓄積を図ることで、グループ全体での生成AI活用の定着と業務高度化を推進しています。
DX推進の管理指標
DX推進の取組みについては、DX取組み成果・人材育成・基盤構築の観点で指標を設定しています。
〈DX取組み成果〉
- ERPの更新に合わせたデータ整備・業務標準化によるグループ全体の削減作業時間
- 各種業務の効率化・自動化による業務工数削減時間
〈人材育成〉
- ITパスポート試験などの各種資格取得者数
〈基盤構築〉
- グループ内各社における業務効率化のための生成AI利用度合い











