株式会社日清製粉グループ本社(代表取締役 取締役社長:瀧原 賢二)は、発芽大豆由来の植物肉の開発・製造・販売を手がけるDAIZ株式会社(代表取締役社長:井出 剛、以下DAIZ社)への出資を行いましたので、下記の通りお知らせいたします。
- 出資の背景
世界人口(2022年8月現在79億人)は、今後も増加を続け2037年には90億人を超えると推計されており※、また地球規模で見られる熱波や旱魃、洪水といった異常気象も、年々、深刻さを増す中、家畜による温室効果ガスの排出や水問題等も含め、食料システムの持続性は世界共通の課題となっています。
とりわけ食肉を主とする動物性たんぱく質については、経済成長に伴う一人当たり需要量の増加も加わり、近い将来に需給がひっ迫する可能性が懸念されています。こうした状況を踏まえ、欧米では大豆等を原料とする植物肉の市場が既に形成されつつあり、動物性たんぱく質に代る新たなたんぱく質の供給源として、今後も拡大が見込まれています。このような中、DAIZ社は健康や美味しさといった穀物の機能を引き出す「落合式ハイプレッシャー法」をコア技術とし、発芽大豆由来の植物性食品の研究開発・生産・販売を行うスタートアップ企業として注目されています。※国連推計(World Population Prospects 2022)より
- 出資の目的
当社グループは、「健康で豊かな生活づくりに貢献する」ことを企業理念として、主要食糧である小麦粉等を始めとした安全・安心な「食」の安定供給を使命としています。さらに「健康」を支え「食のインフラ」を担うことを長期ビジョンに掲げ、その下で食や地球環境等に関わる「5つのCSR重要課題」を特定し、持続可能な社会の実現と企業成長を両立すべく取り組みを進めています。
一方、DAIZ社の取り組む発芽大豆由来の植物肉の事業は、こうした課題解決に貢献するものであり、当社グループの企業理念とも合致すると考えております。本出資により、DAIZ社が独自技術により開発した植物肉「ミラクルミート」と当社グループが持つ食品素材等に関する知見を掛け合わせ、新たな価値創造に取り組むとともに、当社グループのプラントエンジニアリングの技術・ノウハウを活用し、DAIZ社の供給体制の構築をバックアップしていきます。
当社グループは、これからも企業理念を実践し持続可能な社会の実現に貢献しながら、新たな成長ステージにも挑戦することで、ステークホルダーの皆様から支持され続ける企業グループを目指してまいります。 - 出資日
2022年7月29日 - DAIZ社の概要
(1) 会社名:DAIZ株式会社
(2) 所在地:熊本県熊本市
(3) 代表者:井出 剛
(4) 設立:2015年12月
(5) 事業内容:植物肉の開発・生産・販売
この件に関する報道関係者のお問い合わせ先
株式会社日清製粉グループ本社
総務本部 広報部 担当:安河内・神田
電話:03-5282-6650